洗い浚い[語句情報] » 洗い浚い

「洗い浚い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

洗い浚いの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
仮装人物」より 著者:徳田秋声
二人のあいだに大きな錯誤のあること、彼女自身の立場のますます苦しいことを、葉子が洗い浚い一夜泣きながら訴えたことが、春日の容子でも大体庸三に想像できた。 「どう....
足迹」より 著者:徳田秋声
あったが、一ト目見た時から、どこか気がおけなそうに思えた。 お鳥は来た晩から、洗い浚い身の上ばなしを始めた。向島の妾宅のこと、これまでに渉りあるいた家のことな....
家常茶飯 附・現代思想」より 著者:森鴎外
けてお話しなさいましたの。 画家。うむ。跡になってすっかり話したのだ。初めに己が洗い浚い饒舌ってしまって、それから向うが話し出した。まるでずっと昔から知り合って....
六号室」より 著者:瀬沼夏葉
のいる為に、ニキタが遠慮して何も取返さぬので、貰って来た雑物を、自分の寝台の上に洗い浚い広げて、一つ一つ並べ初める。パンの破片、紙屑、牛の骨など、そうして寒に顫....
扉の彼方へ」より 著者:岡本かの子
れば、自分一人だけの所決にしようと決心しました。 その日は私の持ちものの最後を洗い浚い持たせてやって、金に代えさせ、珪次を存分に御馳走してやりました。 また....