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洗礼
「洗礼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
洗礼の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「おしの」より 著者:芥川竜之介
出現を惧《おそ》れるために、ヘロデ王の殺した童子《どうじ》たちのことを、ヨハネの
洗礼を受けられたことを、山上の教えを説かれたことを、水を葡萄酒《ぶどうしゅ》に化....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
う》はわしの帰るまで、待って居れよ」と云う呪である。彼はこの後《のち》、パウロが
洗礼を受けたのと同じアナニアスの
洗礼を受けて、ヨセフと云う名を貰った。が、一度負....
「広津氏に答う」より 著者:有島武郎
在までに収穫された結果から見るならば、大多数の民衆よりも、ブルジョア文化によって
洗礼を受けた帰化的民衆によって収穫されている。そして大多数のプロレタリアは、帝政....
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
に部屋を立ちいでて、廊下づたいにアリシア区に進撃していった。二人は始めて音楽浴の
洗礼を受けた。二人はそれを快く感じた。しかし進んでゆくほどに、その急ピッチの音楽....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
等と一緒に、先生が声をしぼって泣くと、やはり一緒になって泣いた。 先生はよく「
洗礼を受けろ」と勧めた。「いや、まだキリスト教のことがよく分らんでもいい。
洗礼を....
「新時代女性問答」より 著者:岡本かの子
ルから今|一だん洗練を経た後に生れた女です。格別の新しがらなくとも新らしい智識の
洗礼を受けたのちの彼女|等の素直さと女らしい愛らしさと皓潔な放胆がぎすぎすした理....
「赤いくつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
な気がしました。それからカレンは、坊さんがカレンのあたまの上に手をのせて、神聖な
洗礼のことや、神さまとひとつになること、これからは一人前のキリスト信者として身を....
「旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
えって、ふるいお寺におなごりをおしみました。このお寺で、ヨハンネスはこどものとき
洗礼をうけました。日曜日にはきまって、おとうさんにつれられていって、おつとめをし....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
殺すことが犯罪になるのだ。生き物が生れ出ると、われわれはそれを登記し、名をつけ、
洗礼をうけさせる。法律が彼等を引き受ける。このようになると、記録されていないもの....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
のもまた二葉亭の鉄槌に虐げられた結果であった。二葉亭に親近するものの多くは鉄槌の
洗礼を受けて、精神的に路頭に迷うの浮浪人たらざるを得なかった。中には霊の飢餓を訴....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
は上下を着て大小を佩していた。 二葉亭もやはり、夙くから露西亜の新らしい文芸の
洗礼を受けていても頭の中では上下を着て大小を佩していた。聡明の人だから近代思想に....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
れのまことの父母なり、等のごとき極めて簡短なる問答より成るものなり。 ヤソ教の
洗礼式は、ローマ宗にては、水をひしゃく体のものにて赤子の額にそそぐなり。バプテス....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
して存し、遺物遺墨を陳列し、遠近より来訪するもの日々百をもって数う。また、同翁の
洗礼を受けたる寺院、教育を受けたる学校あり。そのほか記念の劇場、銅像等あり。エー....
「あの顔」より 著者:大倉燁子
っているが、心は昔と少しも変らない信者なんだ。二十何年前僕はミシェル神父様の手で
洗礼をさずけて頂いた。しかし、よくまあ神父様は覚えていられたものだなあ」と、博士....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
民皆兵の真の徹底である。老若男女のみならず、山川草木、豚も鶏も総て遠慮なく戦火の
洗礼を受けるのである。全国民がこの惨禍に対し毅然として堪え忍ぶ鉄石の精神を必要と....