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「洗米〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

洗米の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
をしている。昔はそういう連中のために、大師河原のお札が品川にあったり、堀ノ内のお洗米が新宿に取り寄せてあったりして、それをいただいて済ました顔で帰る……。ははは....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
うちそろってこの辺鄙な山家へ訪れて来たかのように。そして、半蔵夫婦が供える神酒や洗米なぞを喜び受けるかのように。 こういう時になくてならないのは清助の手だ。手....
」より 著者:徳田秋声
書いてよこした老母の手紙などがあった。手紙の奥には老母の信心する日吉さまとかの御洗米が、一ト袋|捲き込まれてあった。老母は夜の白々あけにそこへ毎日毎日孫の平癒を....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
財天、布袋、稲荷様等、八百万の神々たちが存在された。朝夕に燈明と、水と、小豆と、洗米を供えてまわるのが私の役目とされていた。だから今でも私は燧石から火を得る術は....
」より 著者:寺田寅彦
へ安置し、御扉をあけて前へ神鏡を立てる。左右にはゆうを掛けた榊台一対。次の壇へ御洗米と塩とを純白な皿へ盛ったのが御焼物の鯛をはさんで正しく並べられる。一番大きな....
春心」より 著者:田中貢太郎
広栄の頭を掠めたものがあった。広栄は定七に眼をやった。 「汝は、も一つお神酒とお洗米を持って来てくれないか、お倉の方へな」 「よろしゅうございます、すぐ持ってま....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
の農立ての日の朝、今年|苗代にしようと思う田に行って初鍬をいれ、三所に餅と神酒・洗米とを供えて、これを早稲・中稲・晩稲の三通りに見立てて置く。そうして大きな声で....