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洛陽
「洛陽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
洛陽の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
楽しい希望を持ち得るであろうか? 僕は未だに覚えている。月明りの仄《ほの》めいた
洛陽《らくよう》の廃都に、李太白《りたいはく》の詩の一行さえ知らぬ無数の蟻の群を....
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
ざるところであります。すなわち山陽は『日本外史』を遺物として死んでしまって、骨は
洛陽|東山《ひがしやま》に葬ってありますけれども、『日本外史』から新日本国は生ま....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
以来、貨殖の道に長けているので、家には巨万の財をたくわえていた。 あるとき彼が
洛陽から帰る途中、わが家に至らざる数十里のところで、ひとりの美しい花嫁ふうの女に....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
主の正体はこれであったか」 彼はその蛙を片端から殺し尽くした。 鼠の群れ
洛陽に李氏の家があった。代々の家訓で、生き物を殺さないことになっているので、大き....
「碧玉の環飾」より 著者:田中貢太郎
唐の代宗帝の広徳年間の事であった。孫恪という若い貧しい男があって、それが
洛陽にある魏土地という処へ遊びに往った。遊びに往ったといっても、それは物見遊山の....
「賈后と小吏」より 著者:田中貢太郎
て、やっと生活していたものと見える。 その美貌の青年が某日、晋の都となっている
洛陽の郊外を歩いていた。上官の命令で巡回していたか、それとも金の工面に往っていた....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
の半分以上を着服していることが判りました。 夢に火を吹く 張易という人が
洛陽にいた時に、劉なにがしと懇意になりました。劉は仕官もせずに暮らしている男でし....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
から兵を進めてまず崑崙関を破り、さらに智高を破り、※(鉄囲山叢談) 古御所
洛陽の御所は隋唐五代の故宮である。その後にもここに都するの議がおこって、宋の太祖....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
した」 梁氏の復讐 戴十というのはどこの人であるか知らないが、兵乱の後は
洛陽の東南にある左家荘に住んで、人に傭われて働いていた。いわゆる日傭取りのたぐい....
「映画雑感(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
して時々は愉快な笑いを誘われるところもある。これをあの実に不愉快にして愚劣なる「
洛陽餓ゆ」のごときものに比べるとそれはいかなる意味においても比較にならぬほどよい....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
なる欲望にふくれていた。私は充たされざる性欲を抱いて獣のごとく街を徘徊しては、昔
洛陽の街々に行なわれたる白昼の強姦のことを思った。魯鈍なる群衆の雑踏を見ては、私....
「杜子春」より 著者:芥川竜之介
或春の日暮です。 唐の都|
洛陽の西の門の下に、ぼんやり空を仰いでいる、一人の若者がありました。 若者は名....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
佐渡へ着きぬ。十一月一日に六郎左衛門が家のうしろの家より、塚原と申す山野の中に、
洛陽の蓮台野のやうに死人を捨つる所に、一間四面なる堂の仏もなし。上は板間合はず、....
「岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
白に賜った。 李白の放浪は始まった。北は趙魏燕晋岐まで足を延ばした。商於を歴て
洛陽に至った。南は淮泗から会稽に入り、時に魯中に家を持ったりした。斉や魯の間を往....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
ではないか。基衡の妻は安倍宗任の女で、毛越寺の境内に観自在王院を建立した。四壁に
洛陽霊地の名所を図絵し銀をもって仏壇を作り、高欄は磨金なりとある。また小阿弥陀堂....