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洞庭湖
「洞庭湖〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
洞庭湖の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「竹青」より 著者:太宰治
る途中の、悲しさは比類が無い。おまけに腹がへって、どうにも足がすすまなくなって、
洞庭湖畔の呉王廟の廊下に這い上って、ごろりと仰向に寝ころび、「あああ、この世とは....
「柳毅伝」より 著者:田中貢太郎
「僕も男だ、君のそういうことを聞くと、どうにでもしてあげたいが、僕は人間だから、
洞庭湖の中へは行けないだろう」 「洞庭の南に大きな橘の木がございます、土地の者は....
「青年」より 著者:森鴎外
と、西湖の方はとにかく湖水らしい。好い景色だと云って好い処もある。同じ湖水でも、
洞庭湖は駄目だ。冬|往って見たからかも知れないが、洲ばかりあって一向湖水らしくな....
「織成」より 著者:田中貢太郎
洞庭湖の中には時とすると水神があらわれて、舟を借りて遊ぶことがあった。それは空船....
「汪士秀」より 著者:田中貢太郎
った。 それから八、九年してのことであった。汪は事情があって湖南へいって、夜、
洞庭湖に舟がかりした。その時はちょうど満月の夜で月が東の方にのぼって、澄んで静か....
「杜子春」より 著者:芥川竜之介
袖裏の青蛇、胆気粗なり。 三たび岳陽に入れども、人|識らず。 朗吟して、飛過す
洞庭湖。 二人を乗せた青竹は、間もなく峨眉山へ舞い下りました。 そこは深い谷....
「三国志」より 著者:吉川英治
この八字を彫らせたものであります」 「ウーム……。なるほど」 「二十八年始皇帝が
洞庭湖をお渡りの折、暴風のために、一時この玉璽も、湖底に沈んだことなどもありまし....