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津の国の
「津の国の〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
津の国のの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
主膳に対面して、 「これはこれは神尾主膳殿、珍しいことではござらぬか」 「いや、
津の国の、何を申すもお恥かしい次第だが、今日、かくの通りにぶしつけに推参いたした....
「「平家物語」ぬきほ(言文一致訳)」より 著者:作者不詳
ば桜花久しく散らざりしより桜町の名ありしなり。 小宰相の身投 今度摂
津の国の一の谷で討死した人々には越前の三位通盛薩摩の守忠教但馬守経政若狭守経俊淡....
「夢殿」より 著者:楠山正雄
りになって、とめ度なく涙がこぼれて来ました。 ちょうどそのころでした。太子は摂
津の国の難波のお宮へおいでになって、それから大和の京へお帰りになるので、黒馬に乗....
「佳日」より 著者:太宰治
と言うのである。男らしく、しっかりした態度で飲め、という叱咤の意味にも聞える。会
津の国の方言なのかも知れないが、どうも私には気味わるく思われた。私は、しっかり飲....
「郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
れる春日に雲雀《ひばり》あがり心悲しも独し思へば」や「妹《いも》がため貝を拾ふと
津の国の由良《ゆら》の岬《みさき》にこの日暮しつ」などと同工異曲の詩趣であって、....
「法然行伝」より 著者:中里介山
の行をさしおきてただ本願の念仏をつとむべしと云ふことを あみだ仏といふより外は
津の国の なにはのこともあしかりぬべし 極楽へつとめてはやくいでたたば ....
「こがらし」より 著者:岩本素白
誰もそれに随いて行って見ようとする者がなかった。 私は其の時から遥か年を経て、
津の国の昆陽寺から黄金の交って居る釣鐘を盗み出す群盗の話を読んだ。話は昔の中国の....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
も、西行とか宗祇とかいう旅の歌人が、摂津の鼓の滝に来て一首の歌を詠んだ話がある。
津の国の鼓の滝を来て見れば川べに咲けりたんぽぽの花 そうすると傍に草刈りの童子....
「姫たちばな」より 著者:室生犀星
の君に奉れと申し出るのであった。和泉の山奥の百合根をたずさえる一人に、べつの男は
津の国の色もくれないの鯛の折をしもべに担わせた。こうして通う一人は
津の国の茅原と....