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「津和野〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

津和野の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
二人の友」より 著者:森鴎外
ぶ》る尋常に異なるものであった。君は私とは同じ石見人《いわみじん》であるが、私は津和野《つわの》に生れたから亀井《かめい》家領内の人、君は所謂《いわゆる》天領の....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
田先生の門人仲間はみんなあの仕事を熱心にやっていますよ。あの出板は大変な評判で、津和野藩あたりからも手紙が来るなんて、伊那の衆はえらい意気込みさ。そう言えば、暮....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
たちを出してるよ。最も多い藩が十四人、最も少ない藩が一人というふうにね。鹿児島、津和野、高知、名古屋、金沢、秋田、それに仙台――数えて来ると、同門の藩士もふえて....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
げいしゅう》口の井伊榊原も夜襲を横合から掛けられて、散々に敗走するし、石州口は、津和野藩は早く長州に内通していたから、長州兵はそこを通り越して浜田領へ攻め込み、....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
日三合、けっして量をごまかして減らすようなことはしていなかったのですよ。 特に津和野藩へ預けられた二十八名は選り抜きの信者でテコでも棄教の見込みのない筈の連中....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
が手狭と見えて、お住いは小石川|水道町でした。召使を代えたいからとのお話で、旧|津和野藩の人の娘をお世話したことがありました。幾度か事細かな書面を下さるのでした....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
様々なものを楽しみまた作らせる原因をなしたと思われます。 石見の古い町といえば津和野に誰も指を屈するでしょう。亀井藩で今も昔の屋敷が見られます。近くの益田は雪....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
その意味を忘れている処も多く、鳳仙花と混じてホセンコなどいう例もある。 石見の津和野附近ではヤクビョウバナまたはドクバナ、あるいはニュウドウバナという村もある....
ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
慶応四年六月維新政府はついにキリシタン中の重だった者百十四名を捕らえ、これを萩、津和野、福山に流しました。それでも浦上に残った信者は相変わらず信仰を守っていまし....