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津軽富士
「津軽富士〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
津軽富士の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「故郷」より 著者:太宰治
故郷の風物を眺めたものだが。 「あれは、岩木山だ。富士山に似ているっていうので、
津軽富士。」私は苦笑しながら説明していた。なんの情熱も無い。「こっちの低い山脈は....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
る。枕の下で、陸奥湾の緑玉潮がぴた/\言う。西には青森の人煙|指す可く、其|背に
津軽富士の岩木山が小さく見えて居る。
青森から芸妓連の遊客が歌うて曰く、一夜添....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
を検してから、始て慇懃な詞を使うのである。人が雲表に聳ゆる岩木山を指して、あれが
津軽富士で、あの麓が弘前の城下だと教えた時、五百らは覚えず涙を翻して喜んだそうで....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
、その跡が琵琶湖になったのだという話がありました。奥州の津軽では、岩木山のことを
津軽富士といっております。昔この山が一夜のうちに大きくなろうとしている時に、ある....