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「洲本〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

洲本の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
マダム貞奴」より 著者:長谷川時雨
り岸へ岸へと泳ぎつき、不思議に危難はのがれたが、それがもとで川上は淡路《あわじ》洲本《すもと》の旗亭《きてい》に呻吟《しんぎん》する身となってしまった。その報を....
遠藤(岩野)清子」より 著者:長谷川時雨
う。 岩野泡鳴本名|美衛《よしえ》、明治六年一月二十日|淡路国《あわじのくに》洲本《すもと》に生る。享年四十八歳、大正九年五月九日病死す。爾来《じらい》墓石な....
虹の橋」より 著者:久生十蘭
ロバリンを飲んで心中したという記事を読んで、はっとした。 若槻と千代はあの日は洲本《すもと》の四洲園で一泊し、翌朝、小路谷の古茂江へ行くといって宿を出、三熊山....
百喩経」より 著者:岡本かの子
た海に来た。男は盂を得ようとして其処を探して得なかった。 浪華の堀を出て淡路の洲本の沖を越すころは海は凪いで居た。帆は胸を落ち込ました。乗込客は酒筒など取り出....
帝国劇場のオペラ」より 著者:永井荷風
もあり、又西洋人の中には植民地に於てのみ見受けられる雑種児にして、其風采容貌の欧洲本土に在っては決して見られない者も多く来り集っていた。其夜演奏が畢《おわ》って....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
て有村も一角も、あわてて追いをかけてくるに違いないと察していた。 案のごとく、洲本の沖あたりから、それらしい船が後ろから白浪を蹴立ててくる。それらに来られてか....
美しい日本の歴史」より 著者:吉川英治
金)にこんな一話があったのを、書名は忘れたがふと思い出したのである。 淡路島の洲本に、廻船や穀問屋などしている旧家があり、当時、志士達のパトロンだった。鉄石も....