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活人
「活人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
活人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
に探っては一切万物!」 「悪魔降下の手段はな?」 「ある時は殺人剣、またある時は
活人剣!」 「いやはや随分忙しそうだな。結局は何が目的なのだ?」 「剣禅一致、悟....
「運命」より 著者:幸田露伴
以てす、旧瓦は用無し、まさに黄なるに易るべし、といえる道衍が一語は、時に取っての
活人剣、燕王宮中の士気をして、勃然凛然、糾々然、直にまさに天下を呑まんとするの勢....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
の区別なく、誰をでも千客万来、木戸銭取って自由に見せるのは相も変らず団子坂。今も
活人形の大道具大仕掛けに、近年は電気応用という至極手数のかかった甘いことが流行り....
「売色鴨南蛮」より 著者:泉鏡花
明神の森の遠見に、伸上るような、ぐっと仰向いて、大きな目を凝と※った顔は、首だけ
活人形を継いだようで、綺麗なよりは、もの凄い。ただ、美しく優しく、しかもきりりと....
「湯女の魂」より 著者:泉鏡花
た時は、天窓から、悚然として、安本|亀八作、小宮山良助あッと云う体にござりまする
活人形へ、氷を浴せたようになりました。 「その換り少しばかり、重い荷を背負わして....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
理窟からの借り物の目で物を見て、自分の目で物を見ることを知っていない。つまり、生
活人でなく、ヒマ人だからだ。 一席弁じようと心あせったり、世の中を啓蒙しようと....
「人造物語」より 著者:海野十三
が少年時代、神戸の湊川が、まだ淋しい堤防であったとき、その上に掛かった小屋で、「
活人形」を見たのを覚えている。もう二十年以上も昔のことである。これは舶来の人形で....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
いをしたこともあるんだ。そういう人だから、決してむやみに人を殺さなかった。つまり
活人剣――人を活かす剣だね――それが山岡鉄舟の信念だったんだ。――」と先生はちょ....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
て立ち上がったが、それからポンポンと塵を払うと、憐れむような含み声で、 「殺人剣
活人剣、このけじめさえ解らぬような、言語に絶えた大馬鹿者、天に代って成敗しようか....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
。どこへ行ってもごッた返してらア。 よく働き、よく遊べ、という甚だしく平凡な生
活人の町なのだろうな。労働者は労働者の盛り場で、これはまた、己れの快的な愉しみに....
「荘子」より 著者:岡本かの子
て見ましたが、別にそれには返事もしませんで、私が以前こしらえてやりました「麗姫の
活人形」を取出しまして、今度櫟社の里の先生のお宅へいらっしゃる時かならずこれを先....
「チェーホフ試論」より 著者:神西清
辞麗句を口にしない。さらにメンシコフによれば、彼は進取の気象とユーモアに富んだ生
活人であり、潔癖な現実家であって、一さいのロマンチックなもの、形而上的なもの、セ....
「おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
されば僕の作で世の中に出た一番最初のものは「冠弥左衛門」で、この次に探偵小説の「
活人形」というのがあり、「聾の一心」というのがある。「聾の一心」は博文館の「春夏....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
市川染五郎改名して、八代目市川高麗蔵となる。 ○七月十五日より歌舞伎座にて、歴史
活人画を興行。 ○八月、文楽座の人形一座再び上京して、歌舞伎座にて開場。今度は評....
「罪人」より 著者:アルチバシェッフミハイル・ペトローヴィチ
すことが出来ない。 フレンチは帰る途中で何物をも見ない。何物をも解せない。丁度
活人形のように、器械的に動いているのである。新しい、これまで知らなかった苦悩のた....