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活仏
「活仏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
活仏の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「高野聖」より 著者:泉鏡花
さ》をかけて、七堂伽藍《しちどうがらん》に住んだところで何ほどのこともあるまい、
活仏様《いきぼとけさま》じゃというて、わあわあ拝まれれば人いきれで胸が悪くなるば....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
や緑光|瓔珞《ようらく》をたれたチベット貴婦人、尼僧や高僧《ギクー》をしたがえて
活仏《げぶつ》が到着した。|生き仏さま《ミンチ・フツクツ》、|おう、蓮芯の賓石よ....
「雷峯塔物語」より 著者:田中貢太郎
和尚さんでしょう」 許宣は気が注いて傍の人に訊いた。 「あれが、法海禅師様だ、
活仏だ」 和尚の侍者が許宣を呼びにきた。許宣はそれに伴れられて和尚の前へ往った....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
戸がハイ鉄壁だぞ。」と、ぐいと圧えてまた蹈張り、 「野郎、入ってみやがれ、野郎、
活仏さまが附いてござるだ。」 「仏ではなお打棄っては措かれない、人の声じゃ、お爺....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
不充分、不完全を歎息せぬものがあるであろうか。これにつけてもわれ等は、かの活神、
活仏気取りの浅墓な心懸の人々には、つくづく長大息を禁じ得ぬ。本人も本人だが、その....
「蛇性の婬 」より 著者:田中貢太郎
和尚さんでしょう」 許宣は気が注いて傍の人に訊いた。 「あれが、法海禅師様だ、
活仏だ」 和尚の侍者が許宣を呼びに来た。許宣は伴れられて和尚の前へ往った。 「....
「環礁」より 著者:中島敦
く守られていると見えて、今でも、この島の最後の者たるべき女の児は、喇嘛《ラマ》の
活仏《いきぼとけ》のように大事にされている。成人《おとな》ばかりの間にたった一人....