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活劇
「活劇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
活劇の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
しまいました。 金右衛門の一行は丁度そこへ通り合わせて、自分たちの眼の前でこの
活劇が突然に始まったのですから、きのう見物した中村座の芝居どころではない、四人は....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
て捕手の一人を刺し殺し、更に一人に傷を負わせ、自分も咽喉を突いて自殺するという大
活劇を演じたので、近所の者は胆を冷やした。そうして、かの唐人飴は公儀の隠密か、町....
「蠅男」より 著者:海野十三
と引繰りかえり、身体のなかからゼンマイや電池や電線がポンポン飛び出す――という大
活劇であった。 帆村はその活動写真がたいへん気に入って、二度も三度も一銭銅貨を....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
れ業 穴の中に落ちこみ、気を失ってしまった春木少年は、その直後に起った地上の大
活劇を見ることができなかった。 まったく、彼の思いもかけなかったような
活劇の幕....
「東京要塞」より 著者:海野十三
一つの計画をたてて活動に入ったのであるが、始めに述べた築地本願寺裏の掘割における
活劇も、実はこのデマ事件からの発展なのであって、堀のなかに投げこまれて大怪我をし....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
つかけがあり、鉄砲の撃ち合いがあり、まつたく躍りあがるほどおもしろかつた。これが
活劇というものを見た最初かもしれない。 この小屋の近所に御堂という変つた苗字の....
「映画と民族性」より 著者:伊丹万作
の多い映画は不向きであるから、極力せりふを少なくし、動きを多くし、あたうべくんば
活劇風のものを作れと。 あるいはそれもよいだろう。しかし、それをなすためには複....
「秘伝の名訳」より 著者:岸田国士
の洋才と訳者の和魂とがにぎやかにもつれ合つて封建末期の快男児フイガロ貧雅郎の一大
活劇を語り聴かしているという風な書物である。原作はいろいろな意味で世界演劇史の一....
「月世界競争探検」より 著者:押川春浪
船に叔父を乗せて地球へ向けて出発してはいないかを慥かめるためで。 月界の
活劇 目指す秋山の姿はいずこと、四辺を見廻したがまだ出発した形跡はない。やれ一....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
見える所――その辺は闇のように暗かったが――そこまで一団が来た時に思いもよらない
活劇が、電光のように湧き起こった。 二十 ちょうどそこまで来た....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
も、他に暗号も極めてあったんではありますがな、髪を洗って寝首を掻かせた、大時代な
活劇でさ。あの棄鉢な気紛れものと、この姉さんでなくッちゃ、当節では出来ない仕事。....
「私の洋画経歴」より 著者:小野佐世男
貨幣を真二つに切って、その行方をさがし、二つ合えば宝のかくし場所がわかるという大
活劇がくり広げられて行く。僕はボール紙に金紙をはり、それにわからぬアルハベットを....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
ふくのに困った。 わたしはそれからやがて東京を出発して、満洲の広い舞台で戦争の
活劇を見物する人となったので、その後の劇界の消息は内地から発送してくる新聞紙上で....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
うまく成り立って居るとはいえない。これから露国がどういう働きをするか、その未来の
活劇までは予想することは出来ないけれども、まず今日まではロシアのチベットに対する....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
てくれた。 「菊子さん、あなたもよほどえらい人物におなりになりましたね。この間の
活劇は阿修羅王のようでしたよ」弘子がひやかすように言うた。 「警察から帰るとね、....