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活力
「活力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
活力の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「毛利先生」より 著者:芥川竜之介
》いて止めさせれば、丁度水分を失った植物か何かのように、先生の旺盛《おうせい》な
活力も即座に萎微《いび》してしまうのであろう。だから先生は夜毎に英語を教えると云....
「或る女」より 著者:有島武郎
循環し、海から来る一種の力がからだのすみずみまで行きわたって、うずうずするほどな
活力を感じさせた。もらし所のないその活気が運動もせずにいる葉子のからだから心に伝....
「広津氏に答う」より 著者:有島武郎
自壊作用をひき起こしつつあることを、感じないものはなかろう。その自壊作用の後に、
活力ある生活を将来するものは、もとよりアリストクラシーでもなければ、富豪階級でも....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
しつづけてきたものである。』ジュールはある通俗講演の中で次のように言っている。『
活力(vis viva)mv/2 の絶対的絶滅は決して起り得ないということは先験....
「赤外線男」より 著者:海野十三
、これを紫外線とよんでいる。紫外線|療法といって、紫外線を皮膚にあてると、人体の
活力はメキメキと増進することは誰も知っている。一方、赤よりも波長の長い光線があっ....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
している。親しい友と語らずして、何んの生甲斐があろうか。そして友から受ける精神的
活力は、闘病療養のためにこの上もない貴重なくすりなのだ。 いろいろ喀血出血の原....
「海底大陸」より 著者:海野十三
地球に近づいた。そしてロケットを大西洋の海底につけたのである。それは海底超人の生
活力からいって、海底であることを必要条件としたからだ。そして海底超人はクイーン・....
「地球盗難」より 著者:海野十三
大隅学士がロケット室の中に胸に剣を刺されて仆れているのを見た怪人物だった。彼は生
活力の強かったせいか、大隅の介抱の甲斐あって、深傷にも屈せず元気をもりかえしたの....
「すり替え怪画」より 著者:海野十三
あの名画を頼りにして辛うじて生き続けて来たのにそれを奪われてしまっては、伯爵は生
活力の九割がたを失ったようなものだと思った。伯爵はがっかりして、肘掛椅子の上に失....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
周波数の高い震動を、なんとかして邪魔して停止させることと、もう一つは、ミミ族の生
活力は宇宙線であるから、ミミ族を捕らえて、宇宙線の供給をだんだん少くしてゆくと、....
「ある男の堕落」より 著者:伊藤野枝
まっていることのできない彼が、そのじっとしているに堪え切れないその健康すぎるほど
活力に満ちた体を抱いて、小さな檻房の中に押し込まれているのです。そのことを思いや....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
僕は又机に向い、「メリメエの書簡集」を読みつづけた。それは又いつの間にか僕に生
活力を与えていた。しかし僕は晩年のメリメエの新教徒になっていたことを知ると、俄か....
「些細な事件」より 著者:井上紅梅
の著物の内側に隠された「小さなもの」を搾り出そうとさえするのである。 わたしの
活力はこの時たぶん停滞していたのだろう。じっと坐ったままで、派出所の中から一人の....
「映画と民族性」より 著者:伊丹万作
とは光栄なのか。世界のどこに貧者のおらぬ国があろう。世界の経済は、そして国家の生
活力はほとんど彼ら貧しいものの勤労によつて維持されているではないか。 かくのご....
「西航日録」より 著者:井上円了
の流れをさかのぼれば、スイスの湖の風景が詩人の目に入る。水は清く樹々は緑に、山は
活力にみちて、はじめて西欧に日本の山水を見る思いがした。) その風景は、美はす....