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「活字〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

活字の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
浅草公園」より 著者:芥川竜之介
引き裂《さ》かれているらしい。が、はっきりと見えるのは「生活、正月号」と云う初号活字である。 63 大きい常磐木《ときわぎ》の下にある....
羅生門の後に」より 著者:芥川竜之介
年号へ原稿を持ちこんで、返された覚えがあるが、間もなく二度目のがやっと同じ雑誌で活字になり、三度目のが又、半年ばかり経って、どうにか日の目を見るような運びになっ....
路上」より 著者:芥川竜之介
。 俊助《しゅんすけ》はこう云う図書館の窓際の席に腰を下して、さっきから細かい活字の上に丹念《たんねん》な眼を曝《さら》していた。彼は色の浅黒い、体格のがっし....
少年」より 著者:芥川竜之介
ur les ……あとは何だか判然しない。しかし内容はともかくも、紙の黄ばんだ、活字の細《こま》かい、とうてい新聞を読むようには読めそうもない代物《しろもの》で....
出帆」より 著者:芥川竜之介
、新に破壊されたわけである。 そのうちに、久米と松岡とが、日本の文壇の状況を、活字にして、君に報ずるそうだ。僕もまた近々に、何か書くことがあるかもしれない。 (大正五年九月)....
手紙」より 著者:芥川竜之介
ら》をしながら、「大久保武蔵鐙《おおくぼむさしあぶみ》」を読みつづけました。が、活字を追う間《あいだ》に時々あの毛虫のことを思い出しました。…… 僕の散歩に出....
或る女」より 著者:有島武郎
の葉子にはそれが不思議に自分とはかけ離れた事のように見えた。 三面に来ると四号活字で書かれた木部孤※《きべこきょう》という字が目に着いたので思わずそこを読んで....
カインの末裔」より 著者:有島武郎
》き糺《ただ》した。そして帳場机の中から、美濃紙《みのがみ》に細々《こまごま》と活字を刷った書類を出して、それに広岡|仁右衛門《にんえもん》という彼れの名と生れ....
海神別荘」より 著者:泉鏡花
きますると、森羅万象、人類をはじめ、動植物、鉱物、一切の元素が、一々ずつ微細なる活字となって、しかも、各々五色の輝を放ち、名詞、代名詞、動詞、助動詞、主客、句読....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
借家……矢野も二三度遊びに行ったね、あの塾の、小部屋小部屋に割居して、世間ものの活字にはまだ一度も文選されない、雑誌の半面、新聞の五行でも、そいつを狙って、鷹の....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
象の深い部分が、自然除外されたことになったが、これは如何ともすることができない。活字に附せられたものは、未発表の部分の単なる標本として之を取扱い、他日全部公開の....
蜜柑」より 著者:芥川竜之介
するとその時夕刊の紙面に落ちていた外光が、突然電燈の光に変って、刷の悪い何欄かの活字が意外な位|鮮に私の眼の前へ浮んで来た。云うまでもなく汽車は今、横須賀線に多....
良夜」より 著者:饗庭篁村
て湿りたり。この活版所に入りてここに泊り朝より夕まで業に就き、夕よりまた夜業とて活字を取扱う。随分と苦しけれど間々に新聞雑誌などを読む事も出来、同僚の政治談も面....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
デーとは全く段が違うのである。この本も今日は絶版かと思う。あまり厚い本ではなく、活字も大きい。青い表紙の本で、巻頭にファラデーの肖像がある。 第三は、 Mich....
おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
のだ。それで報酬はどうかというと一日一回三枚半で、一月が七円五十銭である。そこで活字が嬉しいから、三枚半で先ず……一回などという怪しからん料簡方のものでない。一....