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「活字本〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

活字本の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
失楽園殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ルク本だが、それと同じ年に和蘭ハーレムの人コスターも、印刷器械を発明して、聖書の活字本を作ったという記録が残っているんだ。然し、この方は現在一冊も残っちゃいない....
自由画稿」より 著者:寺田寅彦
ことが明白である。 明治八年とだけでは場合によってはずいぶん心細いことがある。活字本だと、もしか九年の誤植であるかもしれない。隆盛《たかもり》はとにかく、事が....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、お雪ちゃんの持って来た万葉集を見てこういいました。 「ああ、これは寛永二十年の活字本で珍しいものだ、今日の万葉集はすべてこれを底本《ていほん》にしているが、普....
『新新訳源氏物語』あとがき」より 著者:与謝野晶子
ったものが、「諸大夫、殿上人、上達部」になっている。昔の写本、木版本でない現今の活字本で見る人は一目瞭然とわかるはずである。文章も悪い、歌も少くなった。しかも佳....
寒山拾得縁起」より 著者:森鴎外
一協会などでは、それを子供のために悪いと言って気づかっている。 寒山詩が所々で活字本にして出されるので、私のうちの子供がその広告を読んで買ってもらいたいと言っ....
高瀬舟縁起」より 著者:森鴎外
ので殺してやったと言った。 この話は『翁草』に出ている。池辺義象さんの校訂した活字本で一ペエジ余に書いてある。私はこれを読んで、その中に二つの大きい問題が含ま....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
十数巻寄贈し来り候。大抵は読みつくし申候。過日願上候『七部集』及『故人五百題』(活字本)は御面倒ながら御序の節御送り願上候。子規子近来の模様如何。此方より手紙を....
学究生活五十年」より 著者:津田左右吉
たちそうな書物を何によらず読んでみることにしたが、そのころには、版本でも現代式の活字本の覆刻が少ししかできていず、また写本のままで伝わっているものが多かったので....
春水と三馬」より 著者:桑木厳翼
本流或は寧ろ戯作本流にしたものだと思う。文禄時代の羅馬字訳を初とし慶長元和以来古活字本となり、其他の諸版で世間に流布したのが、遂に此戯作者の筆にまで伝ったことは....