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活機
「活機〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
活機の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ごとく死滅してしまう。ここで注目すべき事実は、この場合における温度の影響は他の生
活機能の場合とほとんど同程度であって、すなわち、温度一〇度を増す毎に変化速度は約....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
らタヾの医者でなかった翁の所謂灌水は単に身体の冷水浴をのみ意味せぬ如く、治術も頗
活機に富んだもので、薬でなくてはならぬときめこんだ衆生の為に、徳島に居た頃は不及....
「厨房日記」より 著者:横光利一
象の相違について考えません。従って同一の思想の活動は、ヨーロッパの左翼の闘争が生
活機構の変形方法であるときに、日本の左翼は日本独特であるところの秩序という自然に....
「天災と国防」より 著者:寺田寅彦
れ、西半日本の神経系統と循環系統に相当ひどい故障が起こって有機体としての一国の生
活機能に著しい麻痺症状を惹起する恐れがある。万一にも大都市の水道貯水池の堤防でも....
「女の手帖」より 著者:宮本百合子
争犯罪的権力によって破壊された今日、それを癒す道は犯罪的な権力を根本的に人民の生
活機構から追放して、健全な精神と能力の人民が自分ら人民のために社会を運営してゆく....
「人間の結婚」より 著者:宮本百合子
社会の歴史は数千年経過していて、人類という生物には他の生物にない複雑で綜合的な生
活機能が発展してきているという事実である。有名な生理学者パブロフが人間の生理の反....
「平凡」より 著者:二葉亭四迷
ばかりで、人生に生命を託して人生と共に浮沈上下《ふちんじょうか》せんでも、人生の
活機に触れんでも、活眼を以て活勢を機微の間《あいだ》に察し得んでも、如何《どう》....
「選挙に対する婦人の希望」より 著者:与謝野晶子
ちはこの辛うじて開かれている唯一の窓を利用して、此処から出来るだけ政治その他の生
活機関に対する私たち婦人の希望を述べねばなりません。こういう自覚から私はこの感想....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
立派過ぎた。「余所へ行きな、金鍔一つは売られない。」という。そこで焼芋。 と、
活機に作者が、 「三つ。」 声と共に、※の呼吸で、支配人が指を三本。……こうな....
「道連」より 著者:豊島与志雄
が大学卒業に近い時のことだった。 その頃僕は各方面に生長し続けていて、云わば生
活機能が最も盛んに活動していた。夜遅くまで酒を飲み廻ったり、旨い物を探し歩いたり....
「ねじくり博士」より 著者:幸田露伴
ら、呆れて物がいえない、馬鹿馬鹿しい折詰の酢子みたような心理学になるのサ。一切生
活機能のあるもの、いい直して見れば力の行われているものを直線的にぐずぐず論ずるの....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
が形に現れた一部に過ぎません。真理|当体というものは、もっともっと奥に在って宇宙
活機の根元を掴み、不生不滅、不増不減、霊々昭々として湛えております。自然力は場合....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
おける英断には、玄以に学んだ儒学も、大燈、夢窓の両禅師からうけた禅の丹心も、その
活機を見つけるところもない幾十日の昼の御座、夜ノ御殿のおん悩みらしかった。――そ....
「雪」より 著者:中谷宇吉郎
《くう》ニ満タシムレバ冬日更ニ昏暗ヲ致スベキナリ 第九 雪中ニ諸物ヲ生育スル酸塩
活機ノ気ヲ包含ス 故ニ土地ノ肥沃ヲ醸《かも》ス 第十 雪輝ヨク諸物ヲ照明ス 故ニ....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
も渡って来たもののように、思っている人の多いのも一つの歴史である。タケニグサの生
活機会はかなり限られているようである。即ち土を掘り返して日の光が一面に当り、静か....