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活法
「活法〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
活法の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「死までを語る」より 著者:直木三十五
護婦しかない頃であるから 「置いてもろていい?」 と、いうより外に、家出娘の生
活法はない訳である。 「ええ、よろしい」 とにかく、対手は、六つ齢上の二十七歳....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
ていた。炭火のように赤かった。 けれどもしばらくして私はまた惑い始めた。私の生
活法がはたしてよきものであろうかと疑い始めた。全体私は蔽うべくもないロマンチシス....
「トコヨゴヨミ」より 著者:田山花袋
。勇吉は間もなく郡視学に喚ばれたり警察に呼ばれたりした。休職――こうして唯一の生
活法であったかれの職業はかれから永久に奪われて行った。 その時、妻は今の女の児....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
て、縛《いまし》めを解いてお銀様は、その被害者の介抱に取掛りました。 お銀様は
活法《かっぽう》を知りません。急救療治の方法もよくは心得ておりません。介抱してま....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の摩擦を加えてみようとの機転も利《き》かないらしく、せめて柔術《やわら》の手で、
活法を施してみようとの修練も欠けているようです。この武士階級――特にこの人々に限....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
のガラクタ物は、みな売るなり人にやるなり、また棄てるなりして、なるべく例の簡易生
活法をとるがいい。 東京の家は今のあたりでもよし、また都合によっては市中にはい....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
まれて、将来全生涯の間変形されやすい、危急な年齢にある少年にとっては、そういう生
活法はいたって危険なものだった。クリストフの健康は、それにはなはだしく害された。....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
しょう》な金額――が、どんどん減ってゆくのを見て恐ろしくなった。彼は切りつめた生
活法を守《まも》った。ただ夕方だけ、夕食をしに階下の飲食店へ降りて行った。そこで....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
庫係となった。莫大《ばくだい》な金額が彼の手を経るようになった。しかしなお彼の生
活法は少しも変わるところなく、彼の必要に対して何かが加えられることもなかった。
....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
は苦笑した。 「これは少々嚇しすぎたかな。いやいや時にはやった方がいい。陽明学の
活法じゃ」 ……で、クルリと身を飜し自分の部屋へはいって行った。 貧乏神の姿....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
その木山大明神にいのって決めたものだ。今日念仏申さるるようにすべてを決める私の生
活法も、つまりはその同じ心のあらわれともとれる。 久しい間そのお札は誰れにも知....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
いわんわ。) 御免下さい。……だから言わないことではない。もうこの辺の、語義の
活法が覚束ない。 が、串戯ではありません、容色、風采この人に向って、つい(巡礼....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
師、弘法様が幻に影向あった。灸点の法を、その以心伝教で会得した。一念開悟、生命の
活法を獲受して、以来、その法をもって、遍く諸人に施して、万病を治するに一点の過誤....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
ら喜捨されたものを、神の賜物として感謝して受けて暮らしています。私はこの頃この生
活法に大なる暗示を受けました。そして社会主義はこの信仰に立ちたる時、最も自発的な....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
れと違って、正しい考え方であります。この現実の苦労の原因、性質を見究め、正しい生
活法によってその苦労の原因性質を除いて行く。そこに壊れも、押し戻されもせぬ永遠の....