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「活花〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

活花の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三枚続」より 著者:泉鏡花
兼業の奴なんで、媽々が西洋の音楽とやらを教えて、その婆がまた、小笠原礼法|躾方、活花、茶の湯を商う、何でもごたごた娘子の好な者を商法にするッていいます。」 「は....
式部小路」より 著者:泉鏡花
こっち側は、その生垣と向い合った、しもた家で、その隣がまたしもたや、中に池の坊|活花の教授、とある看板のかかった内が、五六段石段を上って高い。そこの竹垣を隔てて....
卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
浜へ出て失敗をしましてね。亭主も亡くなって、自分で芸事を教えていました。茶だの、活花だの、それより、小鼓を打ってね、この方が流行ったそうです。四五年前に、神田の....
獄中消息」より 著者:大杉栄
学問の先生としても、○○よりはどれほどいいか知れない。ただとかく女は語学を茶の湯活花視するので困る。もしやるなら真面目に一生懸命にやるがいい。そして僕の出獄の頃....
バットクラス」より 著者:岡本かの子
て風速に嚮っている、それをコルクの砂漠に並んでアネモネの花が礼拝している。これは活花台だ。月光を線に延ばして奇怪な形に編み上げたようなアームチェーアや現代機械の....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
が駄目になってしまいます。今、極端に性質を矯め過ぎる方を述べてみます。 私たち活花を活けるときによく経験することですが、一本の枝を取ってみて、この枝振りも面白....
新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
う。 が、しかし、趣味生活の上から見てこの事は何と淋しいことであろう。茶の湯、活花、能、さては歌舞伎、日本風の店舗、橋、町、著物こういうものは、相当永く存続す....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
宗家の一族として、名流の子弟であるからでもあったが、主人嘉介が風流人で、茶の湯|活花の心得などもあり、謡の味なども知っていたからであった。 お品は一人子で十九....
裏切り」より 著者:坂口安吾
ヨー」と顔をそむけて背をむけました。茶のみ友達の窮屈なところでしょうか。茶の湯や活花の類が常にのしかかるような感じがし、それをトオサンが決して強制しないのに、ど....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
権妻がチン/\をするくらい何う考えても無理なのはありません、旦那がお茶を習えとか活花を稽古|為ろってえと忌アに捻って仕舞い、女の癖に変なこうポツ/\毛の生えた羽....
咲いてゆく花」より 著者:素木しづ
えたことだろう。 少女は、一人でじっと悲しさや不安に沈みながらもふと今日は姉の活花の日であるという事を思出した。彼女は、美しい姉が今日は、どんな様子をしてどん....
新釈諸国噺」より 著者:太宰治
めて近所のもの笑いの種になるくらいのものです。」 「それもそうだねえ。では、あの活花は?」 「ああ、もうよして下さい。あなたは耄碌しているんじゃないですか。あれ....
パンドラの匣」より 著者:太宰治
えて、僕はとても嬉しかった。 越後はベッドの上に大きくあぐらを掻いて、娘さんの活花の手際をいかにも、たのしそうに眺めながら、 「もういちど、詩を書くかな。」と....
新年雑俎」より 著者:寺田寅彦
廻しただけで既に胴ぶるいの出そうな冷たさをもった部屋である。置時計、銅像、懸物、活花、ことごとくが寒々として見えるから妙である。 瓦斯ストーヴでもあると助かる....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
る対象でさえあるからだ。 三 玄人の書物と素人の書物 極端な話にすれば、お茶や活花の師匠が、斯道の知識を一般に向かっては制限しながら、特殊な場合に限って伝授す....