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「活量〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

活量の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ロンドン一九二九年」より 著者:宮本百合子
利益を得たのは誰であったか? 大体声が足りない。隅っこに引込んで樹の枝の下から肺活量の足りない声が休日の労働者のまばらなかたまりの上に散った。人気があるのは、 ....
文学の流れ」より 著者:宮本百合子
っても、複雑さから云っても、刺戟のつよさから云っても、人々は文学にこれまでより肺活量の多いものを、生活力の旺《さかん》なものを要求する心理にある。一口に云って、....
十月の文芸時評」より 著者:宮本百合子
ぼって最後に一貫した印象として読者にのこされるものは、ある動的なもの、強靭で、肺活量の多いものを求めている作者の主観的翹望であるゆえんである。 作者は人生を愛....
昭和の十四年間」より 著者:宮本百合子
った。文学がその作家の文学的性格の強靭さの故によるというよりは寧ろ、世間を渡る肺活量の大きさで物をいうという現象は、文化と文学のこととして何と解釈され、何と反省....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
とことんの力はこれできまるようなものですね。その抜き手のためには何とつよい腕と肺活量がいることでしょう。 松本正雄というひとと鉄兵とがバックの短篇を訳したのを....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
の店には玉葱とモヤシしかなくて、という、その生活をとおしての興味で、なかなかの肺活量を必要といたします。 かんづめ類はこっちにもありません。かんでなくてびんよ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
平凡になり下ることのない高邁さが生じるので、もしそんなところに行けるとしたら、肺活量のゆたかさについて感謝しなくてはならないと思います。それにね、「空気」という....
エスキス」より 著者:豊島与志雄
たまります。授業時間の間、運動場の下の四角な室のなかに、幽閉されてた彼等です。肺活量を大きくしなければいけません。始終コンクリートの平面の上を歩いているので、足....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
つつまれることより外には何もない。まったく私たちの家庭は天国であった。何十倍の生活量のある今の私の都会の生活にとてもそれだけの幸福感はない。私たちきょうだいは本....