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「派手好き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

派手好きの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ロマネスク」より 著者:太宰治
お祭りの日には、きっと雨が降るとむかしのむかしからきまっていた。三島のひとたちは派手好きであるから、その雨の中で団扇を使い、踊屋台がとおり山車《だし》がとおり花....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
世に招かれてフランスに行き、その国のアムボアズ Amboise で死んだ)。当時派手好きの法王たちはミラン、フェララ、ネープルス等、また特にフロレンスの事業好き....
天主閣の音」より 著者:国枝史郎
。江戸と同じ生活をしろ」 彼は夫れを実行した。如何に彼が豪放であり、如何に彼が派手好きであったか、古書から少しく抜萃ことにしよう。 「……諸事凡て江戸、大阪等....
縮図」より 著者:徳田秋声
してしまった。 「この土地では、お弔いは千円とか千五百円とか、お金があって、少し派手好きだと、もっと盛大にやるけど、一切見番|委せで、役員たちで世話をやくんです....
新釈諸国噺」より 著者:太宰治
覚えて来たの? おかしいわよ。お父さんには、この太鼓がよく似合ってよ。お父さんは派手好きだから、赤いものが、とてもよく似合うわ。こんど、真赤なお羽織を一枚こしら....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ず色気たっぷりで、そのくせ、茶屋料理屋のおかみさんとも見えず、やっぱりこういった派手好きの素人《しろうと》の、裕福な家の後家さんとでもいったようなものでした。 ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
たわけでしょう。それにあの連中はみんな派手ずきな連中だったからね。どんな時代にも派手好きな人間というものの共通に担うめぐり合せはあるものです、プルターク先生はそ....
妖婦」より 著者:織田作之助
かし家附きの娘の母親がかばうと、この父も養子の弱身があってか存外脆かった。母親は派手好きで、情に脆く、行き当りばったりの愛情で子供に向い、口数の多い女であった。....
灰色の姉と桃色の妹」より 著者:小川未明
た。姉は、多くの人々の間に交じって、妹は、その中にいないかと探したのであります。派手好きな、そしてこういうところを好む妹は、きっとここに立ち寄ったにちがいないと....
あの顔」より 著者:大倉燁子
共の家庭の状態を一通り聞いて頂きます。川島は先刻も云ったように会社の重役で、極く派手好きな道楽者なのでございます。親譲りの財産があるところから会社の株を買い、そ....