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「派閥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

派閥の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
て描かれたのであったが、「藪の鶯」の中のかしこい浪子は、もう政治家に対してよりも派閥から比較的自由であり、出世も出来、金もつくれる技術家へ女としてより関心をひか....
次郎物語」より 著者:下村湖人
。それはたしかに事をおこす名目にはなる。しかし、今度のことは、おそらく陸軍内部の派閥争いに直接の原因があるだろう。」 「陸軍の内部にそんな争いがあっていたんです....
聴衆0の講演会」より 著者:中井正一
という近代機械が、国定忠次ばりの繩張りの周囲を走り回わるように、近代知識人がその派閥性で、「やあやあ我こそは……」と声高らかにお互いに仁王立ちに立上っていないと....
恐怖の季節」より 著者:三好十郎
は知っている。たとえば、孤立の不便と不利益を百も承知していながら、どんな党派にも派閥にも属したく無く、そして属していないほどにゴウマンな事を。また、たとえば、世....
好日」より 著者:三好十郎
ったんじゃないか? 第一、批評するしないは当人の自由だもの。 轟 僕は、しかし、派閥根性と、一種の嫉妬心だと思うなあ、たしかに意識的なボイコットなんですよ。 三....
まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
あると、古い仲間が集って、どうだ、どうだということになる。そういうことが、党内に派閥があるかのごとく見られるのである。 社会党は大衆政党であるから議論する場合....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
一方は巌流を擁して、いよいよ君寵のお覚えを恃み、長岡様にもまた彼を排し、御自身の派閥を重からしめんとしておるなどと、あらぬことを、道中などにても聞き及びました」....
私本太平記」より 著者:吉川英治
これは今、ここでの説明はむりであるが、一言でいえば、皇室自体の数代にもわたる派閥の“皇統争い”なのである。言い換えれば、朝廷の内部も、一つでなかったことなの....