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「流布本〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

流布本の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
るしへる」より 著者:芥川竜之介
にも造詣《ぞうけい》のある、一かどの才子だったらしい。 破提宇子《はでうす》の流布本《るふぼん》は、華頂山文庫《かちょうさんぶんこ》の蔵本を、明治|戊辰《ぼし....
魔法修行者」より 著者:幸田露伴
外法の下り坂」という奇抜な諺もあるが、福禄寿のような頭では下り坂は妙に早かろう。流布本太平記巻三十六、細川|相模守清氏叛逆の事を記した段に、「外法成就の志一上人....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
になったかならぬころではなかっただろうか。いずれにしても珍しい歌である。第三句|流布本「青草」であったのを古義で「春草」としたが、古鈔本中(温・京)に「春」とあ....
訳本ファウストについて」より 著者:森鴎外
年あたりから出たものだけでもエンゲルだとか、トラウトマンだとか、シャアデだとか、流布本ばかりでも沢山ある。進んで専門的の記載となると、いよいよ談が面倒である。し....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
三月十二日に完成して奉った。名筆行成卿の子孫である世尊寺行能の清書で、全二十巻、流布本によれば歌数一千三百七十六首。歌数がこのように減じているのは、道家が草本を....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
んな程度のものである。 ただ、これらの画史伝のうちにも、往々、その頃の怪しげな流布本の武蔵伝をそのまま踏襲して、武蔵を、肥後熊本の加藤|主計頭の臣としたり、吉....