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流矢
「流矢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
流矢の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
手や首筋を刺されて閉口閉口。 絶頂から一里ほど降《おり》ると、果《はた》して急
流矢のごとくに走っている。急流の岸には一軒の水車小屋も淋《さび》し気に立っている....
「幻影の盾」より 著者:夏目漱石
したる後は、太き火※《かえん》が棒となって、熱を追うて突き上る風諸共、夜の世界に
流矢の疾《と》きを射る。飴《あめ》を煮て四斗|樽《だる》大の喞筒《ポンプ》の口か....
「申陽洞記」より 著者:田中貢太郎
そうか、それは天が神医を与えてくだされたのじゃ、大王申陽侯が昨日遊びに往かれて、
流矢に当って苦しんでおられる、お前の薬を頼みたい、こっちへきてくれ」 その番兵....
「西湖主」より 著者:田中貢太郎
す、すなわち江陽王の女でございます。昨年里がえりをする途で、湖の上で游んでいて、
流矢に中って、あなたによって脱れることができました、そのうえに金創の薬までいただ....
「李陵」より 著者:中島敦
軍の中に駈入《かけい》った。暗い中で敵味方も分らぬほどの乱闘のうちに、李陵の馬が
流矢《ながれや》に当たったとみえてガックリ前にのめった。それとどちらが早かったか....