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流線型
「流線型〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
流線型の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「読書法」より 著者:戸坂潤
而上学である。之は日本の思潮に現われ始めた新しい体系だ。 この新しい何年型かの
流線型哲学は、個人を社会から奪還することに情熱的であることを、共通特色とする。だ....
「播州平野」より 著者:宮本百合子
れを握った少年たちが、声を限りに大活動をやっている中心には、光る銀灰色に塗られた
流線型の小型ボートめいた物がころがっていた。 パーンと、反響を大きくそれを打つ....
「超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
した下着に、薄い、真黒い上服をピッタリと着込んで、丸い乳と卵型のお尻をタマラナイ
流線型にパチパチと膨らましている。それが白い羽根付きの黒いお釜帽からカールをハミ....
「冥土行進曲」より 著者:夢野久作
不意に私の背後で柔和な男のような声がしたので私はびっくりして振返った。美事な
流線型の箱自動車が待っている。 私は黙って飛乗ったが、乗ってみると驚いた。運転....
「地図にない島」より 著者:蘭郁二郎
ているので船尾の船名は見えなかったけれど、見るからにスピードの出そうな、近代的な
流線型の船首が、ゆっくりと波にゆられていた。 「珍しい船がいるね」 中野は、望....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
ー除雪車に似た廻転|鋸《のこぎり》になっていて、そのうしろに、車体があり、後方は
流線型《りゅうせんがた》になっていた。そして車体には、小さな車輪が左右で十二個つ....
「地球要塞」より 著者:海野十三
を感心した。 毒|瓦斯《ガス》――スパイの活躍 私たち三名は、すばらしい
流線型の自動車に、乗り込んだ。 これは完全
流線型というやつで、二枚貝の貝殻一つ....
「宇宙の迷子」より 著者:海野十三
時刻は午前五時十五分。場所は東京新星空港だ。 すばらしいカモシカ号の雄姿!
流線型の頭をもった艇の主体。そのまんなかあたりから、長くうしろへむけてひろがって....
「怪塔王」より 著者:海野十三
ぎにもなりません。 怪塔ロケットには、いつのまにか屋根のようなものが出て、形を
流線型にしています。また尾翼もいつの間にか胴中からひきだされました。古びた怪塔は....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
ようにふくれ、背中と両脇とに、三角形の大きな鰭がついている。しり尾はふとくながい
流線型で、そのつけ根のところに、八つばかりの推進機がまわっていたようである。「お....
「私の小説」より 著者:坂口安吾
じ原稿をたのみにくるとは、無芸大食、大食は否応なしに封じられてゐるかも知れぬが、
流線型といふ感じではない。 私は世間知らずで、書斎と一軒の居酒屋の外は知らない....
「図書館法楽屋話」より 著者:中井正一
らないこと、この現実の冷厳さの中に本気に立ち直るすべを知ったのであった。「法案の
流線型化」という妙な言葉を考えついたのも六月の大阪における日本図書館協会大会にお....
「図書館法と出版界」より 著者:中井正一
こで、まず予算措置のない法案はいらないという館界の意見を伏せるべく、私は「法案の
流線型化」(なるべく大蔵省、閣議、両院の抵抗を少なくするという意味で、ついには砲....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
角張っていないのだ。艦全体がまるみを帯びている。新しい飛行機によくある形の、あの
流線型だ。 そして月光にもまさしく見えるものは、三聯装十五門の十五糎砲ではない....