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流行語
「流行語〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
流行語の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
の著書の“Strenuous Life”を訳してみた言葉です。今この言葉は当地の
流行語になっています)に備えるために筆を止めねばなりません。この手紙はあなたにも....
「非凡なる凡人」より 著者:国木田独歩
まった。隠れたというよりか出なおしたのである。そして「殖産《しょくさん》」という
流行語にかぶれてついに破産してしまった。 桂家の屋敷は元来《もと》、町にあった....
「赤外線男」より 著者:海野十三
学士の発表は、大体こんな風の意味のものだった。 「赤外線男」という名詞で、一つの
流行語になってしまった。帝都の市民は、この「赤外線男」が今にも自分の身近かに現わ....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
と同時に私は略画の情趣を知らぬ間に感得してしまった。何が私に絵心をつぎ込んだかと
流行語で問うたなら、近松|門左衛門がそうさせたといえば足りるであろう。 床の掛....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
の弁士の仮声はもっとも得意とするところであり、かつ毎月多くの雑誌を読んであらゆる
流行語を知っている。かれは新しい制服を着てなめらかに光る靴をはいていた。 拍手....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
響については先覚の諸注釈書に譲るけれども、顧れば此等の歌も、当時にあっては、今の
流行語でいえば最も尖端的なものであっただろうか。けれども今の自分等の考から行けば....
「天皇陛下にさゝぐる言葉」より 著者:坂口安吾
を握って手をふる背広服の人形がメーデーに現れたり、「アヽ、ソウ」などというような
流行語が溢れて、不敬罪が流行ハンランするに至るであろう。....
「銀三十枚」より 著者:国枝史郎
しかった。それについては書いてなかった。間もなく新聞から記事が消えた。 「これを
流行語で云う時は、事件は迷宮に入りにけりさ。……だが大変結構だ」 これも決して....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
紋切型の表現を無意識に繰り返していることがあります。ちょっと面白いと思って使う「
流行語」が、すぐに紋切型になることを忘れているようです。 なんでもなく軽い意味....
「可能性の文学」より 著者:織田作之助
文学論を発表している。エグジスタンシアリスムという言葉は、巴里では地下鉄の中でも
流行語になっているということだが、日本では本屋の前に行列が作られるのは、老大家を....
「ハイカラ考」より 著者:木村荘八
の」を目指して云う言葉となり、その風俗となりながら「……社会上下を通じて、一般の
流行語となれり。特に可笑しきは、小学の児童まで、何某はミットを持ちたればハイカラ....
「斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
博士が標準語に関する大論文を発表した際で、標準語という言葉がその頃の我々の仲間の
流行語となっていた。また誰かの論文中をチョピンと書いてあったので、「チヨピンとは....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
は、特別に優遇しなければならぬ次第であります。また職業は神聖だという様な、今日の
流行語から云えば、彼らがその職業の為に、特に賤しめられるということがあってはなら....
「美食と人生」より 著者:北大路魯山人
るべく安易に入手できる安価な食品材料を選び、口に充分なよろこびを与え、栄養という
流行語にも当てはまるよう考慮して拵えるのが、今の人のお惣菜料理である。 これと....
「新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
ハイカラな生活で、まあ自慢の一つになるものであった。しかし生活改善、簡易生活等の
流行語と、実際的な必要とから洋服通勤諸子の家庭について、パンという物は決して洒落....