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流記
「流記〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
流記の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ゆる蛇海すなわち海蛇夥しく群れ居る所があったらしい、『アラビヤ夜譚』のブルキア漂
流記に海島竜女王|住処《すみか》を蛇多く守るといい、『賢愚因縁経』に大施が竜宮に....
「涙香・ポー・それから」より 著者:夢野久作
そのほか少年世界のキプリングもの、磯萍水や江見水蔭の冒険もの、単行本の十五少年漂
流記なぞも無論その頃の愛読書で、どこの発行でしたか、何々少年と標題した飜訳の少年....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
・カアロでは深夜まで張りつづけたし、ムッソリニ邸の門前で一枚の落葉を拾ってくる風
流記念心も持ち合わせた。独逸廃帝も付け狙ってみたし、明方近い巴里のキャバレも覗い....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
りきった精力に溢《あふ》れて見えるのさえある。 してみると、ここまで、世間の漂
流記にあるような極度の欠乏や困苦から、この船員はすべて免らされて来ている。天候と....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
川時代にカムチャツカまで漂流しておどろくべき沈勇で善処して来た船頭重吉の太平洋漂
流記というのが非常に面白く立派だったので、それを入れ、お茶、薬なども入れました。....
「魔都」より 著者:久生十蘭
上に横たわることになるのだが、それまでの間この鈍重な田舎者が、剃刀の歯のような一
流記者を出し抜いてどのような野太い線を描いて見せるか、それこそは興味のある観物だ....
「「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
ないかと疑うだろう。しかし、五歳はあくまでも五歳。そこに、この「太平洋漏水孔」漂
流記のもっとも奇異な点があるのだ。では、しばらく私は忠実な筆記者として、折竹の話....
「国号の由来」より 著者:喜田貞吉
べき地域に、「是より東方日の本と云」と記入してある。万治三年の松坂七兵衛北蝦夷漂
流記にも、風が西に変りて日下に流されたとある。「日下」はすなわち日の本である。 ....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
した。ここにおいてさらに小杉先生の書庫について、古今目録抄・良訓補忘集・伽藍縁起
流記資財帳、その他法隆寺に関係ありげな写本を拝借して、繁劇なる文部省勤務の余暇を....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
垂れた衣をまくり上げる。その腕はたくましいけれども白い。―― この製作は、『古
流記』に従えば、孝徳帝の皇后|間人の皇女が帝の追善のために企てられたものである。....
「本朝変態葬礼史」より 著者:中山太郎
にこれを行うている。 自分で水葬する補陀洛渡海 天平宝字五年に作られた法隆寺|
流記《るき》資財帳を見るに、補陀洛山浄土画像一鋪と載せてあるから、補陀洛信仰は古....
「イグアノドンの唄」より 著者:中谷宇吉郎
考えた方が、かえって科学の心に通ずるであろう。 一億年前の怪魚 『コンティキ号漂
流記』の著者は、まことに巧《うま》いことをいっている。古代インカ帝国の住民が使っ....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
寺の北門を悲田門といい、その前四町は悲田院すなわち病苦孤独の所在であると『山階寺
流記』に見えている(『坊目考』引)。しからば半田町の辺りもまたもとからのサガリ居....