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流賊
「流賊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
流賊の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「庚娘」より 著者:田中貢太郎
たが、綺麗なうえに賢明であったから、夫婦の間もいたってむつましかった。ところで、
流賊の乱が起って金の一家も離散した。金は戦乱の中を両親と庚娘を伴れて南の方へ逃げ....
「北京・青島・村落」より 著者:豊島与志雄
窖とか巣とかいう観がある。少しまとまった村落には、土塀をめぐらしてあるが、それは
流賊を防ぐためもあろうし、洪水を防ぐためは更に多かろう。泥と煉瓦とで出来てる家は....
「立札」より 著者:豊島与志雄
はっきりした形を取ってきました――。或は反政府軍ともいい、或は暴徒ともいい、或は
流賊ともいいますが、とにかく完全に武装した強力な一隊の軍勢が、村々町々を魔風の如....
「新西遊記」より 著者:久生十蘭
った。 その頃、シベリヤ経由の茶の隊商の旅行は、寒気、プルガ(暴風雪)、狼群、
流賊との戦争、ペスト、大飢餓というぐあいにあらゆる災厄の要素がそなわっていて、そ....
「三国志」より 著者:吉川英治
子の如く装って内に悪逆を企む不逞な人物。地方民をだましては、地方民を苦しめて歩く
流賊の類にすぎん」 「……はてのう。媼が聞いている世評とは、たいそう違いすぎます....