浄土真宗[語句情報] » 浄土真宗

「浄土真宗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

浄土真宗の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
私の父と母」より 著者:有島武郎
たことがしばしばあった。後に母の母が同棲するようになってからは、その感化によって浄土真宗に入って信仰が定まると、外貌が一変して我意のない思い切りのいい、平静な生....
苦悩の年鑑」より 著者:太宰治
祖母の信仰は異常といっていいくらいで、家族の笑い話の種にさえなっている。お寺は、浄土真宗《じょうどしんしゅう》である。親鸞《しんらん》上人のひらいた宗派である。....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
に座を占めたかぎりの親鸞である。したがってこの作に表われた私の思想もむろん純粋に浄土真宗のものではない。親鸞および浄土真宗の研究は、親鸞の実伝とその正依の経典と....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
。拙者の方は恐れ入ったり、驚き入ったりするだけで文句はないが、それでは浄土宗と、浄土真宗というものから尻が来ましょうぜ。浄土には浄土の法脈があり、ことに真宗の親....
女性の諸問題」より 著者:倉田百三
も、思う存分やっていい。ただそれに即して直ちに念仏のこころがあればいいのである。浄土真宗の信仰などはそれを主眼とするのである、信仰というものをただ上品な、よそ行....
生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
から真宗、これはたいへん似ていると思うのでありますが、ことに私の宗教というものは浄土真宗の信仰というものが『出家とその弟子』を書きましたときよりも後になって、だ....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
十一の子供でもとより相談対手にもなれる歳ではなかった。叔母を支えているものは実に浄土真宗の信仰だけだったのだ。こうした家へ三つの歳に養女にやられた妹重子が庄原の....
九条武子」より 著者:長谷川時雨
二十六、七歳より三十歳までの若様で、勝《すぐ》れた家の爵位を嗣《つ》ぐ人、宗教は浄土真宗。これだけ具備した人を探しだそうとするのだが、幾度繰っても頁数はおなじで....
取返し物語」より 著者:岡本かの子
た。 時 文明十一年十一月(室町時代末期) 処 近江国琵琶湖東南岸 人 蓮如上人浄土真宗の開祖親鸞聖人より八代目の法主にして、宗門中興の偉僧。世に言う「御文章」....
親鸞」より 著者:三木清
込み、またいかに容易に罪に対してかえって自己を甘やかす心が潜み入ることであるか。浄土真宗に帰すれども 真実の心はありがたし 虚仮《こけ》不実のわが身にて 清浄の....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
》上人を生じ、日本にマルチン・ルーザを生じ、上人は西洋に行なわるる仏法を改革して浄土真宗を弘《ひろ》め、ルーザは日本のローマ宗教に敵してプロテスタントの教えを開....
澪標」より 著者:外村繁
されたような悲哀の記憶は、今も朦朧と、しかし確かに残っている。 私の家の宗旨は浄土真宗である。黒暗の闇の中に埋もれてしまった、私の幼い日日にも、読経の声は聞え....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
うに語って帰って行きました。 七里恒順という幕末から明治へかけて生きておられた浄土真宗の名僧があります。 その人の言葉に、 「月を盥の水に映すのに、映そう映....
特殊部落と寺院」より 著者:喜田貞吉
、献身的に彼らの教導に従事したものは、肉食妻帯をすら忌まなかった一向宗、すなわち浄土真宗の僧徒である。しかしそれは既に宗祖親鸞上人の時から始まったと伝えられてい....
日本文化の特殊性」より 著者:戸坂潤
のチベット支那そして日本仏教の多くがそうである。叡山高野山の仏教にせよ、浄土宗や浄土真宗のものにせよだ。孔子や孟子自身はとに角として、漢代に這入って制定された儒....