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「浄玻璃〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

浄玻璃の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
かに二十二足生え、躯《み》酒樽に似て日に映じて赫耀《かくよう》たり、その眼光りて浄玻璃《じょうはり》かと怪しまれ、鱗硬くして鍮石《しんちゅう》を欺く、また馬様の....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
分けて嗅ぎ出す。見る眼、嗅ぐ鼻、閻魔の帳面。人の心を裏から裏まで。透かし見通す清浄玻璃の。鏡なんぞは影さえ見えない。罪があろうが、又、無かろうが。本気、狂気の見....
貞操問答」より 著者:菊池寛
の中を、よっぽど歩いていらっしったのね。妙な方。」 さりげない夫人の言葉にも、浄玻璃の鏡をさしむけられたようにすべてを知っていられるのではないかと不安だった…....
式部小路」より 著者:泉鏡花
てそれッきり、どんぶり大川へでも落っこちたら、そこでぼんやり目を開けて一番地獄の浄玻璃で、汝が面を見てくれましょうと思ったくらいでした。 すると、近間で、すり....
雪柳」より 著者:泉鏡花
ことなど聞き、聞き……地蔵菩薩の白い豆府は布ばかり、渋黒い菎蒻は、ててらにして、浄玻璃に映り、閻魔大王の前に領伏したような気がして、豆府は、ふっくり、菎蒻は、痩....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
目から鼻へ抜けている上に、女あしらいに馴れていて、お米の心の動き方まで、いちいち浄玻璃の鏡にかけて睨んでいるような男――なんとも始末の悪い紐だ。 しかし、森啓....