浄瑠璃本[語句情報] »
浄瑠璃本
「浄瑠璃本〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
浄瑠璃本の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「サフラン」より 著者:森鴎外
れたと云う百人一首やら、お祖父《じい》さまが義太夫を語られた時の記念に残っている
浄瑠璃本《じょうるりぼん》やら、謡曲の筋書をした絵本やら、そんなものを有るに任せ....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
寺町の広沢八助に入門し、校長の驥尾《きび》に附して、日本橋筋五丁目の裏長屋に住む
浄瑠璃本写本師、毛利金助に稽古本を註文したりなどした。 お君は金助のひとり娘だ....
「家」より 著者:島崎藤村
行き、俊も延も行きました。博多小女郎浪枕。私はあの芝居を見物して帰って来て、復た
浄瑠璃本を開けて見ました。宗七という男が出て来ます。優美|慇懃なあの時代の浪華趣....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
漸く昨夜になって申しましたから、なぜ早く云わん、一|合取っても武士の娘という事が
浄瑠璃本にもあるではないか、侍の娘が男を見染めて恋煩いをするなどとは不孝ものめ、....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
浄瑠璃の丸本を書いたのも二、三種あった。それほど浄瑠璃には詳しかったから、凡ての
浄瑠璃本は殆ど皆宇佐美の家にあった。尤もその一半はその家から井上という家へ養子に....
「雨」より 著者:織田作之助
の相弟子たる光栄に浴していた。なお校長の驥尾に附して、日本橋五丁目の裏長屋に住む
浄瑠璃本写本師、毛利金助に稽古本を註文したりなどした。 お君は金助のひとり娘だ....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
などという飛んでもない戯文《げぶん》も書く。洒落本やら草紙やら、それでも足りずに
浄瑠璃本まで手をつける。 例の頓兵衛が出て来る「神霊矢口渡《しんれいやぐちのわ....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
――初日無代価 演劇改良と改作 演劇天覧――「勧進帳」の訂正――狂言作者志願――
浄瑠璃本濫読――黙阿弥の正本 鶴蔵と伝五郎 猿若町の市村座――新蔵のお三輪――弥....
「叔父と甥と」より 著者:岡本綺堂
秋の空 わが仏ひとり殖えたり神無月 この夕、少しく調ぶることありて、熊谷陣屋の
浄瑠璃本をとり出して読む。十六年は一昔、ああ夢だ夢だの一節も今更のように身にしみ....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
置きて、各劇場の興行ごとに苦情をいい込む者あらわる。しかも在来|已に行われいたる
浄瑠璃本などに因って興行する者に対し、その苦情は無効なりと当局者に認めらる。 ○....