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「浄福〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

浄福の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
るで軍馬のように耳を※てながら身を起してくる――と申されます。しかもそれが、最高浄福の瞬間だそうですけども、けっして倫理的ではある代りに道徳的ではなく、そこにま....
道徳の観念」より 著者:戸坂潤
的なものとなった。ここに含まれる特有な道徳問題は、単に善(或いは悪)や幸福(乃至浄福)の問題ではなくて、恩寵であり永生であり、そしてもっと大事なのは、之に直接関....
辞典」より 著者:戸坂潤
在としての神となる。世界の根柢には愛が横たわる、人間的自由の目的は絶対知としての浄福である。一八〇六年には『聖浄生活への指針又は宗教論』(Die Anweisu....
女性の諸問題」より 著者:倉田百三
にゆだねて思うことなく静かにともに生きる――それは尊い明け暮れである。これをこそ浄福というのだ。 聖フランシスと聖クララの晩年の生活。 男ひじりと女ひじりとも....
省察」より 著者:デカルトルネ
が適当であると思う。なぜなら、ただこの神的荘厳の観想にのみ他界の生活のこの上ない浄福の存することを我々は信仰によって信じているのであるが、そのようにまた今我々は....
科学批判の課題」より 著者:三木清
ο※ πολιτικ※※)の上位に置いた。『倫理学』第十巻においては観想的生活の浄福が最も美しく語られている*。かく観想を重んじた彼らギリシア人にとって、学問が....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
思議なことではない。芸術に恍惚とするものの心には、その神秘的な美の力が、いかにも浄福のように感ぜられたであろう。宗教による解脱よりも、芸術による恍惚の方がいかに....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
こでは、この世に生まれた者の最も深い悲しみが、神に近い精霊らの最もけだかい慰めと浄福とに融け合って表現せられる。」(一八九〇年四月十二日および二十四日) 「心の....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
各部分に現在している。……おお、神よ、おんみはあらゆる時と所との真実なる、永久に浄福なる、不変なる光である。おんみの叡智は無数の法則を認めつつ、しかもおんみの行....