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「浄衣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

浄衣の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
眼の底にあふれていた。彼はわざと拗《す》ねたのであろう、きょうの華やかな宴の莚に浄衣《じょうえ》めいた白の直衣《のうし》を着て、同じく白い奴袴《ぬばかま》をはい....
源氏物語」より 著者:紫式部
ったものといわねばならない。 修法をさせていると聞いて大将は僧たちへ出す布施や浄衣の類までも細かに気をつけて山荘へ贈ったのであった。その際病人の御息所は返事を....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
》を奉り、禰宜《ねぎ》が腰鼓《ようこ》羯鼓《かっこ》笏拍手《さくほうし》をうち、浄衣を着た巫《かんなぎ》二人が榊葉《さかきは》を持って神楽《かぐら》を奏し、太刀....
三国志」より 著者:吉川英治
にもよく見えたからである。 「む、む。占ってみるか」 呂範は君前をさがるとすぐ浄衣に着かえて祭壇のある一房へ籠った。伏犠神農の霊に祷り、ひれ伏すこと一刻、占う....
私本太平記」より 著者:吉川英治
度の祭りあるごとに、生贄をぞ供へけるが、その生贄は、国人の未だ嫁がざる処女をば、浄衣に化粧してぞ奉りける。 「今昔」のうちのそんな話は、まいど宮廷ではよく局の夜....
私本太平記」より 著者:吉川英治
てもらいたい」 「かしこまりました」 日は暮れて、沐浴、夕餉などのあと、正成は浄衣になって、転法輪院の本堂に入った。途中で拾って蔦王に持たせてきた白骨は僧の手....
美しい日本の歴史」より 著者:吉川英治
、次の六項目になる。 一 新規の写経生の雇用は停止して貰いたい事。 二 時々には浄衣の更えを給与して欲しい。 三 月五日の休暇を要求する。 四 現給の玄米を中等....