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浅吉
「浅吉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
浅吉の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
告(十二時二十五分着)新橋二五〇九の俥は実は芝一四〇二号なり。芝神明前俥宿|手鳥
浅吉の所有にして挽子は市田勘次というものなり。十二日午後二時頃、同人は客を送りて....
「菊人形」より 著者:宮本百合子
にちょっと! と、わたしは露路を曲った。おゆきの家と、そこに住んでいる、おゆきと
浅吉とは、面白かった。 根下りの丸髷に結って、長煙管でタバコをのむおゆきは、不....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
。そうして離れ小岩の、絹糸のような藻のあるところ、御存じでしょう、最初にあたしが
浅吉さんという人の死骸を見たところ、後にあのいやなおばさんが溺《おぼ》れて死んだ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ああ、いやいや、あの賑やかな神主さんを思うと、その裏には、あの死神にとりつかれた
浅吉さんのことを思う。締め殺しても死にそうもなかったイヤなおばさんのことを思う。....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
年をして、若い男を可愛がるなんぞは、ずいぶん、イヤなおばさんの方じゃないか」 「
浅吉さんのことですね……ですけれどもね、年上の女の人が、若い男を可愛がるのはいけ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
番頭、一目見たところで、それはイヤなおばさんの男妾《おとこめかけ》として知られた
浅吉さんの生れかわりではないか――誰も驚かされるほどよく似た若い番頭風の男、萌黄....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
日も、そうして、恍惚《うっとり》とお湯に浸《つか》っていると、不意に戸があいて、
浅吉さんが入って来ましたが、私のいるのを見つけて、きまり悪そうに引返そうとします....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
しらほね》の温泉では、炬燵《こたつ》を要するの時となりました。 この頃、男妾の
浅吉は、別な心持で落着かなくなりました。 というのは、後家さんの圧迫をのがれよ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
越しをしようという人々――それはあのいやなおばさんと、その男妾《おとこめかけ》の
浅吉との横死《おうし》を別としては、前巻以来に増しも減りもしない。 お雪ちゃん....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
されるところだったね、あんなのに好かれると、骨までしゃぶられるものだ」 「全く、
浅吉さんていう人は、なんてかわいそうな人なんでしょう、おばさんの方は自業自得《じ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
あのイヤなおばさんという女をどうしました」 「は、は、は」 「かわいそうなのは、
浅吉という男妾《おとこめかけ》と、それからですね、もう一人……」 「は、は、は」....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
で、善蔵の兄に当る杉の森の稲荷地内(人形町の先)に当時呉服の中買いをしていた金谷
浅吉という人の娘お若というのを引き取って養女にしました。 これはお若の父も亡く....