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「浅智〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

浅智の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
と言えり。されば近江辺に古来今に至るまで田畑側に樹を多く植えあるは無用の至りとて浅智の者は大笑いするが、実は害虫駆除に大功あり、非常に費用を節倹するの妙法という....
殺された天一坊」より 著者:浜尾四郎
の中でも一室に閉じ籠ったきり、まるで物も仰言らないのでございます。 私は自分の浅智恵から、御奉行様はあの煙草屋彦兵衛の為に一室にこもって供養をなさっていらっし....
二重心臓」より 著者:夢野久作
というのは、その若い奥さんの伝法肌というのが、若い女のチョットした虚栄心が生んだ浅智恵から来たものだったのでしょう。若親分から惚れられているなと思うと、早速亭主....
虹の橋」より 著者:久生十蘭
にすぎない。あさひは人生のむずかしいところを、骨を折って切りぬけてきたので、女の浅智慧や企みほどおろかなものはないということを、経験を通じて知っている。そんな胡....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
、二日|日和見《ひよりみ》すべえとしゃれたのが破滅の因、のう勘、匹夫《ひっぷ》の浅智慧《あさぢえ》、はっはっは。われから火に入る夏の虫だあな。」 「夏の虫あいい....
法然行伝」より 著者:中里介山
えた。しかしながら朝廷の上下に法然の帰依者が多く、又念仏の邪道に赴く輩はそれらの浅智より起ったので法然の咎《とが》ではないということの宣旨が十二月二十九日に下っ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
の防禦に変っていた。虚勢すら持ちきれない浮き腰な眼くばりなのだ。 「さても下郎の浅智恵とはそちのこと。だが、おののくには当らぬ。そちを斬るはやすいがここは一命を....
黒田如水」より 著者:吉川英治
たを拝し……官兵衛のよろこび、これに過ぎるものはございませぬ。……昨年わたくしの浅智より、みずから難を求め、久しくご心配をおかけいたしました。どうかおゆるしおき....
神代史の研究法」より 著者:津田左右吉
え方に反して昔の本居宣長は神代の巻の話をそのまま文字通りに事実だと信じた。人間の浅智から見れば不合理であるが、神は人智を以て測るべからざるもの、神の代は人の代で....