浅深[語句情報] » 浅深

「浅深〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

浅深の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
住み、また古建築の廃址《はいし》に居るを好く、水を泳ぐが上手で急がぬ時は前足もて浅深を試みて後渡る。虎ごとに章条《すじ》異なり、また一|疋《ぴき》の体で左右異な....
鍵屋の辻」より 著者:直木三十五
れたのかも知れない。 二 「主人、朋友の敵《かたき》は其義《そのぎ》の浅深に可依也《よるべきなり》、我子|並《ならび》に弟の敵者不討也《かたきはうたざ....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
るとやら、愚痴は最早言いますまい。唯先生を中心として起った悲劇に因り御一同の大小浅深さま/″\に受けられた苦痛から最好きものゝ生れ出でんことを信じ、且|祷るのみ....
四十八人目」より 著者:森田草平
面々は、御霊魂|御照覧遊さるべく候こと。 一、上野介殿御屋敷へ押込働の儀、功の浅深これ有べからず候。上野介殿|印揚候者も、警固一通の者も同前たるべく候。然ば組....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
の尖りも低いものもあれば、また大いに尖り出て高いものもある。表面の皺もその疎密、浅深が一様でなく、またほとんど皺のないものもあれば多少のものもある。じつに千様万....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
同じ御性質であったので、院と非常によく似通っておられる。有職について、院は『世俗浅深秘抄』、順徳院は『禁秘抄』をつくられ、歌については院は『後鳥羽院御口伝』、順....
日本歴史の研究に於ける科学的態度」より 著者:津田左右吉
かたは、時代によって変って来ている。国民の生活は絶えず変化し、知識の広狭も思想の浅深も、また意欲し志向するところも、常に変化して来た。ただそれらがいかに変化して....
俳句の作りよう」より 著者:高浜虚子
るのではない。半ばその人の先天的の性質にもよるが、半ば人生そのものに対する感じの浅深、厚薄によることと思われる。 このことについては以上の簡単な叙説では尽きな....