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浅茅生
「浅茅生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
浅茅生の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
邦の古《いにし》え猫を手飼の虎といえる事『古今六帖《こきんろくじょう》』の歌に「
浅茅生《あさぢふ》の小野の篠原いかなれば、手飼の虎の伏所《ふしどころ》なる」、ま....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
の、離座敷の障子の桟が、ぼんやりと風のない燈火に描かれる。――そこへ行く背戸は、
浅茅生で、はらはらと足の甲へ露が落ちた。 (さあ、こちらへ。) ここで手を離し....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
起つ 道尽きて松明振るや雪解川 春雨や酒を断ちたる昨日今日 春雨に杉苗育つ小山哉
浅茅生の宿と答へて朧月 朧夜の雨となりけり渡月橋 小蔀に人のけはひや春の月 片側....
「源氏物語」より 著者:紫式部
車に乗ろうとして命婦はこんな歌を口ずさんだ。 「いとどしく虫の音《ね》しげき
浅茅生《あさぢふ》に露置き添ふる雲の上人《うへびと》 かえって御訪問が恨めし....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
けば蓮の浮葉に玉こえて涼しくなりぬひぐらしの声 (〃) この里も夕立しけり
浅茅生に露のすがらぬ草の葉もなし (〃) 鶉鳴く真野の入江の浜風に尾花なみ....