浅草海苔[語句情報] »
浅草海苔
「浅草海苔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
浅草海苔の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鮨」より 著者:岡本かの子
さ、ほんとに後生だから」 母親はおろおろの声である。こういう心配の揚句、玉子と
浅草海苔が、この子の一ばん性に合う喰べものだということが見出されたのだった。これ....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
明があったのである。彼は其足で更にお馨さんの父母を訪うことにした。銀座で手土産の
浅草海苔を買ったら、生憎「御結納一式調進仕候」の札が眼につく。昨年の春頼まれもせ....
「労働者の居ない船」より 著者:葉山嘉樹
尻とから、夥しく、出した。それは、デッキへ洩れると、直ぐにカラカラに、出来の悪い
浅草海苔のようにコビリついてしまった。 「チェッ、電気ブランでも飲んで来やがった....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
の抽斗から、珍らしい肴を一つびとつ取り出して卓子に並べたてた。そのなかには江戸の
浅草海苔もあった。越前の雲丹もあった。播州路の川で獲れた鮎のうるかもあった。対山....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
、いつまでも飽いたといわれませんのは、きっと油濃くないからでしょう。見ている私は
浅草海苔をざっと焼いて、よいほどに切って、握飯を包むのでした。何かの都合でお弁当....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
い》のとき、深川茶漬といって浅蜊のおじやみたいなものをこしらえ、その上へパラリと
浅草海苔をふりかけたのをよくお相伴させて貰った。けれどあれとこれとじゃうんてんば....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
蛋白質 脂肪 含水炭素 繊維 鉱物質
浅草海苔 一三・五三 一九・三五 一・七三 四六・一八 ....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
泣きながら食べるといった位なものだ。別に葱の細かく刻んだのや茗荷《みょうが》だの
浅草海苔《あさくさのり》を炙《や》いて揉《も》んだのと紅生姜《べにしょうが》の細....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
い方へ伝染します。牛肉ばかりでありません。何でも食物の保存法は台所に大切な問題で
浅草海苔を箱から出して二、三日置けばベトベトに湿ります。それは誰でも御存知ですけ....
「おにぎりの味」より 著者:中谷宇吉郎
大きいお握りで、とろろ昆布でくるむか、紫蘇《しそ》の粉をふりかけるかしてあった。
浅草海苔《あさくさのり》をまくというような贅沢なことは、滅多にしなかった。 し....