浅葱桜[語句情報] »
浅葱桜
「浅葱桜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
浅葱桜の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
ーション》に突き当って、しばらく、ばらばらとなる。 八 一本の
浅葱桜《あさぎざくら》が夕暮を庭に曇る。拭き込んだ椽《えん》は、立て切った障子の....
「七宝の柱」より 著者:泉鏡花
の取着の処にも一本見事なのがあって、山中心得の条々を記した禁札と一所に、たしか「
浅葱桜」という札が建っていた。けれども、それのみには限らない。処々汽車の窓から視....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
舞妓、芸妓など、霧に揺据って、小鼓、八雲琴の調を休むと、後囃子なる素袍の稚児が、
浅葱桜を織交ぜて、すり鉦、太鼓の音も憩う。動揺渡る見物は、大河の水を堰いたよう、....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
といって、糸より鯛。――東京の(若衆)に当る、土地では(小桜)……と云うらしいが
浅葱桜で、萌黄に薄藍を流した鰤の若旦那。こう面白ずくに嵩にかかると、娘の目に友染....