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浅虫温泉
「浅虫温泉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
浅虫温泉の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「帰去来」より 著者:太宰治
に一泊する事になっていた。北さんも、そこに一泊してそうして翌る日から私と二人で、
浅虫温泉やら十和田湖などあちこち遊び廻ろうというのが、私たちの東京を立つ時からの....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
しい旅の第一夜であった。
浅虫
九月九日から十二日まで、奥州
浅虫温泉|滞留。
背後を青森行の汽車が通る。枕の下で、陸奥湾の緑玉潮がぴた/\....
「善蔵を思う」より 著者:太宰治
事局から呼ばれて、一人こっそり上野から、青森行の急行列車に乗り込んだことがある。
浅虫温泉の近くで夜が明け、雪がちらちら降っていて、浅虫の濃灰色の海は重く蜒り、浪....
「札幌まで」より 著者:寺田寅彦
吹飛ばされそうな感じがする。永久性と落着きのないのは、この辺の天然の反対である。
浅虫温泉は車窓から見ただけで卒業することにした。 夕方連絡船に乗る。三千四百ト....
「『井伏鱒二選集』後記」より 著者:太宰治
のであるが、そのとしの一夏を、私は母や叔母や姉やら従姉やらその他なんだか多勢で、
浅虫温泉の旅館で遊び暮した事があって、その時、一番下のおしゃれな兄が、東京からや....
「飢餓地帯を歩く」より 著者:下村千秋
る寒風が、寒い往来の夜の空気を、引き裂くように吹き抜けていた。私は、この三日前、
浅虫温泉の近くの凶作地、小湊村を歩いている時も、雪と風とに、からだ中が凍りつくよ....