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浅酌
「浅酌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
浅酌の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
偲《しの》ばせるような遠三味線《とおじゃみせん》の音《ね》を聞きながら、しばらく
浅酌《せんしゃく》の趣を楽んでいると、その中に開化の戯作者《げさくしゃ》のような....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、裸にしなけりゃ満足ができないのだ。遊ぶにしたところで、蘭燈《らんとう》の影暗く
浅酌低吟などという味なんぞは、毛唐にわかってたまるものか。あいつらは、女を玩《も....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
ん》して縦横に疾駆する。
たけなわ。
さもなくば、初冬|細雨《さいう》の宵。
浅酌《せんしゃく》低唱によく、風流詩歌を談ずるにふさわしい静夜だが……。
いま....
「モルガンお雪」より 著者:長谷川時雨
うたらどうや。」 そら好い考えだと、それも一つの条件になった。 お雪はまた、
浅酌《せんしゃく》の席で、贔屓《ひいき》になる軟派記者に、鼻声になって訴えている....
「妾宅」より 著者:永井荷風
《ひとたび》酔えば忽《たちま》ち狂暴なる野獣と変ずるがためである。印甸人の神経は
浅酌微酔の文明的訓練なきがためである。修養されたる感覚の快楽を知らざる原始的健全....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
様子を指摘して、偵吏のごとく同僚の二人へ奥庭の仔細を告げた。 最前から、そこに
浅酌していた天堂一角と九鬼|弥助は、お米の後に尾いて姿を消した啓之助を、実はおか....