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「浜名湖〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

浜名湖の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
わが父」より 著者:宮本百合子
うにね。お父様御自分だって却ってよかったって云っていらっしゃる位なの。退院したら浜名湖へ行くんだって楽しみにしていらっしゃるわ」 とつけ加えた。三尺ほどの距りを....
二つの家を繋ぐ回想」より 著者:宮本百合子
。恐らく、あまり陽気ではない心持がする。両親は、スエ子を連れて、二十九日頃から、浜名湖に行くと云って居られた。家には祖母、弟達、働いて居る者きりだろう。自分にと....
日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
死人を出したが、鎌倉の由比ヶ浜にも二百人の犠牲者があった。また遠江の地が陥没して浜名湖が海と通じた。この月は京都にも奈良にも、陸奥にも会津にも強震があって、余震....
日記」より 著者:宮本百合子
った。あの時分の子供の頭は面白い、複雑さと単純さがひどくごちゃまぜになって居る。浜名湖の常盤館で出した菓子は飾が気取って居て奇麗だが真個に食べられるのは、たった....
水の遍路」より 著者:佐藤垢石
朝日奈川でも、鮎を釣った。 遠州の舞阪と、新居をつなぐ今切の東海道線鉄橋下で、浜名湖の淡水を求めて遡ってくる黒鯛釣りに興じたのも記憶に新ただ。 三州豊橋の傍....
私本太平記」より 著者:吉川英治
さおさ怠りなかったのである。 だが、先代軍の大将、名越式部|大輔がまず、橋本(浜名湖附近)の序戦にやぶれた。つづいてまた敗れ、その総なだれを初めとして、 佐....
山の人生」より 著者:柳田国男
、東海道を東に向って走るのを見た者がある。非常な速歩で朝日の揚がるころには、もう浜名湖の向うまで往っていた。水中に飛込んで魚を捕え、生のままで食っているのを見て....
こども風土記」より 著者:柳田国男
初から遊戯として生まれたものでないことは、盆のままごとの一つの例を見てもわかる。浜名湖周囲の村々ではショウロメシ、瀬戸内海のある島では餓鬼飯とさえいう通り、盆は....
遠州地方の足洗」より 著者:喜田貞吉
て殆ど昔日の痕跡を知るもの絶てなき状態なり。 同郡□□□村□□と称する部落は、浜名湖岸に接し、現在戸数六十戸余、旧幕末の頃に於て人民の営める皮細工・草履細工を....