浜御殿[語句情報] »
浜御殿
「浜御殿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
浜御殿の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
膳太夫様、(長州藩主)鉄砲洲および佃島。 一、松平|阿波守様、(阿州徳島藩主)御
浜御殿。 一、酒井雅楽頭様、(播州姫路藩主)深川一円。 一、立花左近将監様。伊豆....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の群衆の間を、隼のようにくぐり抜けて走る笠無しの創《きず》の男――それは同時に西
浜御殿の塀の下にいた同じような伊勢参りのいでたちが、笠をかなぐり捨てて、形の如く....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
前は舟を※《やと》うて芝浦へ投網《とあみ》に参りましてな、その帰り途でござった、
浜御殿に近いところで、見慣れぬ西洋型のバッテーラが石川島の方へ波を切って行く、手....
「柳営秘録かつえ蔵」より 著者:国枝史郎
鬼小僧は、尻をからげて走り出した。 浅草から品川まで、彼は一息に走って行った。
浜御殿を筆頭に、大名屋敷下屋敷、ベッタリその辺りに並んでいた。尾張殿、肥後殿、仙....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
至急のお召し」 と、お茶坊主が迎えに来た。 鶴御成というのは、十月の隅田川、
浜御殿の雁《かり》御成、駒場野の鶉《うずら》御成、四月の千住三河島《せんじゅみか....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
言を聞けば、政府にて決答を躊躇するときは軍艦より先ず高輪の薩州邸を砲撃し、更らに
浜御殿を占領して此処より大城に向て砲火を開き、江戸市街を焼打にすべし云々とて、そ....
「銀座」より 著者:永井荷風
わん》の一部と、また眼の下なる汐留《しおどめ》の堀割《ほりわり》から引続いて、お
浜御殿《はまごてん》の深い木立《こだち》と城門の白壁を望む景色とは、季節や時間の....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
うち》一同|一目散《いちもくさん》に逃げ出すがよかろうという事になった。一同はお
浜御殿《はまごてん》の石垣下まで漕入《こぎい》ってから空腹を我慢しつつ水の上の全....
「柳生月影抄」より 著者:吉川英治
を四望にして、宴を張った。 寔に泰平の盛事である。やがて群臣の小舟をつらねて、
浜御殿へ休憩に上がり、数寄屋で茶をのむ。茶事が終ってまた、広芝の浜座敷に寛いだ。....