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浜方
「浜方〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
浜方の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
県の宇治山田、浜松、静岡へも分力を以て来襲す。 東京へは七十三機ばかり来た。横
浜方面と思われる方向で、えらい音がして地面がふるえた。(戸塚区へ投弾した事が、あ....
「名人長二」より 著者:三遊亭円朝
喰った挙句だったからよ」 兼「そうかア知らねいが、今に忘れられねえ、全体此辺は
浜方が近いにしちゃア魚が少ねえ、鯛に比目魚か※、それでなけりゃア方頭魚と毎日の御....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
を数えるに過ぎなかった。ホルサムはこの閑散な時を利用し、しばらくの休暇を請い、横
浜方面の鉄道管理を分担する副役に自分の代理を頼んで置いて、西の神戸京都間を主管す....
「春昼」より 著者:泉鏡花
「細君が引越して来ましたので。恋じゃ、迷じゃ、という一騒ぎござった時分は、この
浜方の本宅に一家族、……唯今でも其処が本家、まだ横浜にも立派な店があるのでありま....
「貝の穴に河童の居る事」より 著者:泉鏡花
ろう、と思う。 「畜生。今ごろは風説にも聞かねえが、こんな処さ出おるかなあ。――
浜方へ飛ばねえでよかった。――漁場へ遁げりゃ、それ、なかまへ饒舌る。加勢と来るだ....
「空襲警報」より 著者:海野十三
ていった。第四編隊と第五編隊とは毒瓦斯と焼夷弾、第六編隊は地雷弾をもって、川崎横
浜方面の爆撃を命ぜられた。毒瓦斯弾と細菌弾とを持った第七編隊にも特別な命令がくだ....
「半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
の浦口野の入海へ漾った、漂流物がありましてな、一頃はえらい騒ぎでございましたよ。
浜方で拾った。それが――困りましたな――これもお話の中にありましたが、大な青竹の....
「小春の狐」より 著者:泉鏡花
くを訛ったか、「じゃあま。」と言い、「おんじゃ。」と称え、「阿婆。」と呼ばるる、
浜方|屈竟の阿婆摺媽々。町を一なめにする魚売の阿媽徒で。朝商売の帰りがけ、荷も天....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
て、れっきとした北国街道が横たわっているし、ちょっと左へとれば大野木から、江州長
浜方面へ一辷《ひとすべ》りという道にも通ずるはず、ぜひこの東海道をとって、どっち....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
かった、無事でよかったということが、お雪ちゃんにはよく受取れないのです。昨晩、長
浜方面から帰りがけだと言って立寄った時に、関守氏が何か言ったようだけれど、いろい....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
もわかる。たとえば、伊太夫の船が大津を出でたとすれば、この早手は、その反対側の長
浜方面から走って来たものであることは確かです。そうして朝霧を破って、なお急調で走....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
以前の方面へ引返したのは、少なくとも組頭の手際です。 ほどなくこの一隊は、君ヶ
浜方面に向って、なにくわぬ面《かお》で測量をはじめました。 一方、引揚作業の方....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
美しい、紅のついた唇は少ないとの。薄化粧に変りはのうても、膚の白いがその人じゃ、
浜方じゃで紛れはないぞの、可いか、お婆さん、そんなら私は行くわいの。」 「茶一つ....
「提灯」より 著者:田中貢太郎
、其の家を相続することになっていると、お父さんの弟になる人が商売気のある人で、横
浜方面で鉄の商売をやって莫大な利益を得て一躍成金になったところで、まだ財産を己で....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
もあって、ジコーサマ一行は一晩で放免され、新しい神殿をさがして、呉清源ともども横
浜方面へ去ったという。それが本因坊や私が対局場で待っている日の出来事だ。それ以来....