»
浣
「浣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
浣の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
皮のついたのであろうが、猟虎《らっこ》のついたのであろうが、綿いれのであろうが、
浣熊《あらいぐま》や狐や熊などの毛皮外套であろうが、要するに、およそ人がその身を....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
1 その第二十五番てがらです。 事の起きたのは仲秋|上
浣《じょうかん》。 鳶《とび》ノ巣山《すやま》初陣《ういじん》を自慢の大久保|....
「こころ」より 著者:夏目漱石
それぎりこの事件について話をする機会がなかった。二人の医者は立ち合いの上、病人に
浣腸《かんちょう》などをして帰って行った。 父は医者から安臥《あんが》を命ぜら....
「行人」より 著者:夏目漱石
け》が止まないので、上から営養の取りようがなくなって、昨日《きのう》とうとう滋養
浣腸《じようかんちょう》を試みた。しかしその結果は思わしくなかった。少量の牛乳と....
「明暗」より 著者:夏目漱石
的に零《ゼロ》であったのみならず、生理的にも案外微弱であった。
「じゃもう一度|
浣腸《かんちょう》しましょう」
浣腸の結果も充分でなかった。
津田はそれなり....
「俘囚」より 著者:海野十三
、おれが手をとって食事をさせてやる」 「誰が飲むもんですか」 「飲まなきゃ、滋養
浣腸《じようかんちょう》をしよう。注射でもいいが」 「ひと思いに殺して下さい」 ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
た。正香はそれを半蔵に聞かせようとして、何か自身に気に入ったものをというふうに、
浣花渓の草堂の詩を読もうか、秋興八首を読もうかと言いながら、しきりにあれかこれか....
「家」より 著者:島崎藤村
ぜ」 「よくああして温順しく寝ていたものだ」と正太も言った。 「まだ、君、毎日|
浣腸してますよ。そうしなけりゃ通じが無い……玩具でも宛行って置こうものなら、半日....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
。眠らぬ患者に麻酔の注射じゃ。騒ぐ者には鎮静剤だよ。物を喰わねば栄養物の。注射、
浣腸ぐらいのものです。下手な内科や外科にも劣る。あとは治癒ればお医者の手柄で。死....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
ら、当分このままにそっと寝かして置くがよろしく、次第によって明日か明後日から滋養
浣腸《じようかんちょう》などを始めることにしたいというのだった。目賀野は目くばせ....
「四次元漂流」より 著者:海野十三
わごとをつづけた。 「これは駄目じゃね。ねえ黒川君」 「重態ですな。注射と滋養|
浣腸をやってみましょう。明日の朝までに勝負がつくでしょうな」 「どっちだい、君の....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
けでも凡《およ》そ二百人。諸家《しょけ》の出入やら究理機械の発明、薬草の採集に火
浣布《かかんぷ》の製造、と寸暇もない。 秩父《ちちぶ》の御囲《おかこ》い鉱山《....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
と》、深く咎め給わざらむことを。 梨の花青し 圓朝の墓どころ 昭和癸未睦月下
浣於 巣鴨烟花街龍安居 作者 第一話 初一念 一 「……」....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
荒木道子さんに負うところが大きいのも書き添えねばなりません。 昭和廿一年正月|下
浣 総州九十九里浜の寓居にて 著者 貴方がたはとくと考えられたことがあるでしょ....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
、そんな物騒な渦の中へは飛び込むまいぞ。そうともそうとも、早く一つエレキテルや火
浣布でも仕上げて、大金|儲けをしなくっちゃ……」 動悸がやむと、大分考え方が明....