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浦安
「浦安〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
浦安の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
から江戸からは遠くねえ。まあ、行徳《ぎょうとく》の近所だと思えばいいのだ。そこに
浦安《うらやす》という村がある。その村のうちに堀江や猫実《ねこざね》……」 「判....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
の坂を上る処に、お宮がありますわね。」 「はい。」 「何と言う、お社です。」 「
浦安神社でございますわ。」と、片手を畳に、娘は行儀正しく答えた。 「何神様が祭っ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ともできるようになるかも知れぬ。その点からいうと、魚類に富む日本の将来は有望で、
浦安の国という名が当っているようです、世界の魚の卸問屋になれるかも知れません」 ....
「「草野心平詩集」解説」より 著者:豊島与志雄
、タスカローラ海溝の底にもぐってまで歌う。 雨雲の垂れた寒い日、知らず識らず、
浦安の泥海のほとりまで行って、心平さんは甞て叫んだ、「実際汝、アルノミ、海、」と....
「出家物語」より 著者:坂口安吾
。結局これが、婆さん流にアレヨアレヨともうかる。尤も幸吉は足まめだから、自転車で
浦安あたりを往復して、同業者へヤミの魚をうる、オメカケ連を活躍させて待合へうりこ....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
ころがこのデブチャンは天下に稀れな働き者で、二日の早朝にはもうちょっと座を立って
浦安から小魚や貝を仕入れてきて、半分は愛人に与え、半分は夕方ちょっと座を立って商....
「飛沙魚」より 著者:佐藤垢石
の海岸にいる睦五郎と、誰にもおなじみの鰒である。 東京近くでは、千葉県の西端の
浦安海岸に飛沙魚はいくらでもいる。退潮時に浜を覗くと干潟の泥のなかに群れをなして....
「放水路」より 著者:永井荷風
高橋から行徳《ぎょうとく》へ通う小さな汚い乗合《のりあい》のモーター船に乗って、
浦安《うらやす》の海村に遊んだことがある。小舷《こべり》を打つ水の音が俄に耳立ち....
「雪の日」より 著者:永井荷風
わちょう》の河岸まで通じていた時分である。東京名物の一銭蒸汽の桟橋につらなって、
浦安《うらやす》通いの大きな外輪《そとわ》の汽船が、時には二|艘《そう》も三艘も....