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浦島太郎
「浦島太郎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
浦島太郎の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「少年」より 著者:芥川竜之介
帰った後、母はどこかへ行った帰りに「日本昔噺《にほんむかしばなし》」の中にある「
浦島太郎《うらしまたろう》」を買って来てくれた。こう云うお伽噺《とぎばなし》を読....
「八十八夜」より 著者:太宰治
して、ちらと再び掴《つか》みたい。けれども、それは、いかにしても、だめであった。
浦島太郎。ふっと気がついたときには、白髪の老人になっていた。遠い。アンドレア・デ....
「懶惰の歌留多」より 著者:太宰治
老憊《ろうはい》の肉体を抱き、見果てぬ夢を追い、荒涼の磯をさまようもの、白髪の
浦島太郎は、やはりこの世にうようよ居る。かなぶんぶんを、バットの箱にいれて、その....
「雪の塔」より 著者:海若藍平
ま》さん、鍾馗《しょうき》大臣、サンタクローズ、桃太郎、金太郎、花咲爺、乙姫様や
浦島太郎、熊、鹿、猪や兎なぞいう獣《けもの》や鳥やお魚や山水天狗、つるまむし、へ....
「思い出の記」より 著者:小泉節子
長男にこれはよく読まねばならぬ本だとよく申しました。 日本のお伽噺のうちでは『
浦島太郎』が一番好きでございました、ただ浦島と云う名を聞いただけでも『あゝ浦島』....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
百七十三度という絶対温度にすると、万物ことごとく活動は止まってしまう。そうなると
浦島太郎も夢ではない。真に自由自在の世界となる。 更に進んで突然変異を人工的に....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
の目の前には美しい海の中の風景がくりひろげられ、まるで竜宮《りゅうぐう》に向かう
浦島太郎のような気持になった。 海底国の入口 三人をのせて樽ロケットは海....
「浦島太郎」より 著者:楠山正雄
一 むかし、むかし、丹後の国|水の江の浦に、
浦島太郎というりょうしがありました。
浦島太郎は、毎日つりざおをかついでは海へ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
つもりで一つ二つ想い出して見ることに致しましょう。 真先きに私がお訊ねしたのは
浦島太郎の昔噺のことでございました。―― 『人間の世界には、
浦島太郎という人が竜....
「海」より 著者:太宰治
るのである。私たちは、海の見える側に坐った。 「海が見えるよ。もうすぐ見えるよ。
浦島太郎さんの海が見えるよ。」 私ひとり、何かと騒いでいる。 「ほら! 海だ。....
「深夜は睡るに限ること」より 著者:坂口安吾
す。こういうのを神の力というのかも知れない。 精神病院には、持続睡眠療法という
浦島太郎の弟分に当る古典的近代が実存致しているのです。この浦島次郎療法は鬱病とか....
「宝塚生い立ちの記」より 著者:小林一三
三年四月からやった「ドンブラコ」、これは北村先生のもので、八月一日から安藤君の「
浦島太郎」、私が「紅葉狩」、安藤君の「音楽カフェー」、四年には薄田泣菫の「平和の....
「夜光虫」より 著者:織田作之助
「復員軍人テお前どんなもんか知ってるやろ。たいてい皆いやいや引っ張り出されて、
浦島太郎になって帰って来た連中やぞ。
浦島太郎なら玉手箱の土産があるけど、復員は脊....
「墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
う夢幻感は消え失せてしまいましたが、その代り今度襲うてきたのは日本の昔話にある、
浦島太郎の物語でした。昔、
浦島太郎は助けた亀に乗って、竜宮城へいって乙姫様に歓待....
「神代史の研究法」より 著者:津田左右吉
いうまでもなかろう。蓬莱山が熊野だとかいうような考え方もこれと同様である。何人も
浦島太郎の噺も竜宮を実際の土地とは考えまいが、それにもかかわらず、但馬守の行った....