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「浦方〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

浦方の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ところとも聞く。半蔵の胸はおどった。 「蜂谷君、近いうちに、自分は江戸から相州三浦方面へかけて出発する。妻の兄、妻籠本陣の寿平次と同行する。この旅は横須賀在の公....
暗黒公使」より 著者:夢野久作
せるが、同じく警視庁飯村刑事課長の一隊は、事件に先立って二台の自動車に分乗し、芝浦方面に出動せる趣なれば、有力なる手がかりを保留しおるべき事推測に難からず。仄聞....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
郎の予告の確実性を、事実がよく証明してくれました。 漁船の中を押しわけて、万石浦方面から飛ぶが如くにバッテイラが漕ぎつけられて来るのは、その舳先のカンテラの進....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
分では総勢撫斬りであろう、余興とは言いながら、毛唐風情《けとうふぜい》のために、浦方すべてが総嘗《そうな》めとは――残念である、業腹《ごうはら》である。 その....
帽子のない水兵」より 著者:田中貢太郎
そんなことを云いますよ」 客はその後で、列車ボーイから、三人|伴れの水兵が、田浦方面へ遊びに往っていて、帰りにその一人が帽子を無くしていたので、それがために、....
水の遍路」より 著者:佐藤垢石
ど、婦人が行っても釣ることができる。安房の南端|布良の釣遊は豪壮であった。外房勝浦方面の釣り案内舟は、いま一段の改善が欲しいと考えてみたこともあった。利根川河口....
私本太平記」より 著者:吉川英治
今木城の兵をひきつれて行く様子はなく、 「あとを守れ。物見をおこたらず、たえず飽浦方面に満を持して、不意の攻めに突かれるな」 と、留守の将へくれぐれ注意して立....
私本太平記」より 著者:吉川英治
三、四日頃のことである。――敵の斯波家長は、杉本城で自刃し、足利|義詮以下は、三浦方面へ、敗走した。 「年内には、吉野までも」 と、急いできた顕家も、ついにこ....