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浦波
「浦波〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
浦波の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
九州で、何をやり損ないましたか」 「さればだよ、九州第一といわれている久留米の松
浦波四郎のために、脆《もろ》くも打ち込まれた」 「え」 兵馬はそのことを奇なり....
「源氏物語」より 著者:紫式部
ながらもすごく聞こえるので、弾きさして、 恋ひわびて泣く音《ね》に紛《まが》ふ
浦波は思ふ方より風や吹くらん と歌っていた。惟光《これみつ》たちは悽惨《せい....
「源氏物語」より 著者:紫式部
る騒ぎの中に、時間と人目を盗んで源氏は女へ書き送った。 うち捨てて立つも悲しき
浦波の名残《なごり》いかにと思ひやるかな 返事、 年経つる苫屋《とまや》も....
「源氏物語」より 著者:紫式部
と書かれ、端のほうに歌もあった。 草若みひたちの海のいかが崎いかで相見む田子の
浦波 大川水の(みよし野の大川水のゆほびかに思ふものゆゑ浪の立つらん) 青い色....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
――そこは、どこか。 夢の中なので、さだかでない。 いちめんな敷き砂は、春の
浦波のような箒目を描いている。 はて、見たような所と思って見まわすと、紫宸殿の....