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浦風
「浦風〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
浦風の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
美人が今朝茲へ来たという事を余に知らせるのだ、余は親切の印ともいう可き此の花をお
浦風情に我が物にされて成る者かと殆ど腕力盡で引奪《ひったくっ》たが、悲しい哉花よ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
るのでもなくて哀愁の情に堪えられないものがあった。源氏の弾《ひ》く琴の音《ね》が
浦風の中に混じってほのかに聞こえて来た時、この寂しい海べと薄倖《はっこう》な貴人....
「源氏物語」より 著者:紫式部
くしてしまうのではないかという気がしまして須磨の方角をながめることもできません。
浦風やいかに吹くらん思ひやる袖《そで》うち濡らし波間なき頃《ころ》 というよ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
拶《あいさつ》をした。 「以前の御厚情を忘れておりませんが、失礼かと存じますし、
浦風に似た気のいたしました今暁の山風にも、御挨拶を取り次いでいただく便《びん》も....
「田沢稲船」より 著者:長谷川時雨
公開状で、 かくすべき雪の肌《はだえ》をあらはしてまことにどうも須磨《すま》の
浦風 と、一首ものしたように、それには挿絵《さしえ》に、渡辺省亭《わたなべせい....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
々として舟が去来するのである。) 発舟中作(英蘭を発って愛蘭に至る舟中の作)
浦風晩来静、雲断月如環、船去汽烟起、忽埋英北山。 (浦に吹く風が夜になるにしたが....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
行家 以上『新後撰集』 立かへり春はきにけりささ波や氷吹きとく志賀の
浦風 為家 かげろふのもゆる春日の浅緑かすめる空も雪は降りつつ ....