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浩
「浩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
浩の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「将軍」より 著者:芥川竜之介
の若い巡査は警部が去ると、大仰《おおぎょう》に天を仰ぎながら、長々《ながなが》と
浩歎《こうたん》の独白《どくはく》を述べた。何でもその意味は長い間《あいだ》、ピ....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
気弱気」などはその最たるものであろう。なお又「等、等、等」と書いたりするのも宇野
浩二君所生のものである。我我は常に意識して帽子を脱いでいるものではない。のみなら....
「或る女」より 著者:有島武郎
をさほど恐ろしい事とは思わなかった。子宮後屈症と診断された時、買って帰って読んだ
浩澣《こうかん》な医書によって見ても、その手術は割合に簡単なものであるのを知り抜....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
の門に着くことができた。運転手に一両渡したが、かのオジサンは六十銭を僕に返して、
浩然と反りかえった。 「あっし等の仲間には、慾張りや不正直な奴なんか一人もないの....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
だけだった。その中で、最も新しい店の一つとして、小さなラジオ店が一軒あった。 「
浩さんは、居なさらぬかな」そういって、店先を覗きこんだのは、この小さな町の町長で....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
◯敵機去っていくばくもなく、また雪がぽたぽた降り来る。三度目の大雪か。 ◯岡東
浩君来る。ツナ缶、飴、化粧用クリームを貰う。うちからはねぎ、にんじん、馬鈴薯、か....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
散見する。殊にアレキサンドリアの文庫の滅亡は惨絶凄絶を極めて、永く後世をして転た
浩嘆せしめる。近頃之を後人の仮作とする史家の説もあるが、聖経、詩賦、文章、歴史等....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
の竹の棚の中にある。持って行くのは、宇都宮か誰かに頼んだらよかろう。それから古川
浩のところに事情を話して、差入れのできないことを言ってやってくれ。 手紙は隔日....
「格さんと食慾」より 著者:芥川竜之介
宇野
浩二は聡明の人である。同時に又多感の人である。尤も本来の喜劇的精神は人を欺くこと....
「近藤浩一路氏」より 著者:芥川竜之介
近藤
浩一路氏 芥川龍之介 近藤君は漫画家として有名であった。今は正道を踏んだ日本画....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
好きではなかったが、馬琴に限って愛読して筆写の労をさえ惜しまず、『八犬伝』の如き
浩澣のものを、さして買書家でもないのに長期にわたって出版の都度々々購読するを忘れ....
「米」より 著者:犬田卯
天秤籠にどさんと堆肥を盛り上げ、その上へ万能や泥掻きなどを突き差して担いだ親父の
浩平は、そのときすでに部落を横へ出抜けて、田圃へ下りる坂道にかかっていた。雨上り....
「沼畔小話集」より 著者:犬田卯
功して、Aは村を去った。空手でやって来た彼は、大きなトラックで荷物を運び出した。
浩さん 月に三日間働くことにして今年いっぱい、一日五十銭の割で約束してもらえま....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
だ。間もなく芝の愛宕下の高谷塾に入塾した。高谷塾というは『日本全史』というかなり
浩澣な大著述をしたその頃の一と癖ある漢学者高谷龍洲の家塾であって、かなり多数の書....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
が所乗の汽船なり。その中に一点の白影の波間に動くを認む。これ海鵝なり。 蒼波万頃
浩無吾船是一繊塵。 (青い波はひろびろとして果てしなくうねり、岸辺もない。海は天....